「仮面の男」コメント集

映画「仮面の男」に関する皆さんからのコメントを紹介します。海外のファンからの英文レポートは、編集者が意訳・抜粋したものを掲載しております。原文は、英語ページにありますので興味のある方はこちらもご覧ください。英文コメントへ


原作を知らないで観たのですが

『仮面の男』ですが、試写へ行って参りました。私は原作を知らないで観たのですが、アトス役のジョン・マルコヴィッチについては(私の彼に対する個人的な思い込みかもしれませんが)、気位の高そうな(それでいてちょっと冷めているような)表情(特にあの目つき!)が中身の高貴さを醸し出しているように感じました。今読み進めている原作によるとダルタニアンとアトスは年齢差が結構あるようですが映画ではさすがにそうは感じることが難しかったです(^^;;。ダルタニアンに関しては、銃士隊長になった頃にはすっかり洗練されてしまったのでしょうか・・・・?(^^;;今度は原作を読み終えてから再び観るのを楽しみにしています。

<1998.7.9/Edie Merci!

三銃士ファンの気持ちを大事にした、上手な演出

「仮面の男」の試写会行ってきました。いまだ興奮覚めやらぬって感じです。とにかく、四銃士がカッコよかった!!年は取っても心意気は昔のまんま。元気な彼らに再び会う事ができて嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。4人の関係も 素敵に描かれていました。
個人的には、オープニングでポルトスがダルタニャンを抱きしめるところなんか、本当にさりげない演出だけど
キュンときました(^^)。アラミスとポルトスの掛け合い漫才(?)も健在だったし、アトスの子煩悩さ(?) いかんなく発揮されてます。(笑)多分、ストーリーや演出を手がけた人も、この四銃士のキャラクターをこの上なく愛していたんじゃないかな。三銃士ファンの気持ちを大事にした、上手な演出だったと思います。
それと、何といっても、ストーリーの面白さかな。原作がしっかりしているということは
今更言うまでもないけど、話の持って行き方が実に上手くて品がよかった!!意外な結末という触れ込みだったので私なりにいろいろ予想していたのだけど、私の乏しい想像力では とうてい思いもつかないような結末で、あまりの意外さに気が遠くなりそうでした。でも、じーんときました。。。この感動は、是非皆様にも ナマで感じて欲しいです。できたら、内容を知らないままで映画に行かれる事をお勧めします。(^^)
気になるレオ君も、かっこいい四銃士に混じって健闘してました。確かにパワーあふれる四銃士に押され気味だったかな。
(笑)でも、レオ君が出過ぎてなかったところに、この映画の芸術性が高まった要因があったと思います。レオ君目当てでこの映画に来た人も、逆に三銃士の世界に魅了されるんじゃないかしら? それくらい 素敵な映画でした。(^^)

1998.6.30No.44 夏葉>

元気なおじさん四銃士

今日「仮面の男」の試写会に行ってきました!
会場の東京・九段会館は3階席まである大きなホールでしたが、立ち見の人まで出る盛況ぶりでした。“秋田書店連合試写会”のためか、客層は意外に男性が多く、
10代から上は60代くらいまでかなり幅広い年齢層の人が来ていました。期待半分、不安半分で映画に臨んだのですが、予想以上の出来でした。原作を読んだ目にはかなり驚いてしまうエピソードもありました。でも、小説とは別物と割り切れていたので、大いに楽しめました(^^)話の展開がスピーディーでわかりやすく、約2時間飽きることはありませんでした。原作とストーリーが違うこともあって、この先どうなるんだろうとハラハラしながら見ていました。ラストはかなり衝撃的でした。映画を見てあまり泣かないわたしも思わず涙がこぼれました。(実は「スクリーン」の別冊付録にもそのシーンが載っているんです)
「仮面の男」のディカプリオは、はっきり言って元気なおじさん
(^_^;)四銃士に押されぎみです。衣装や髪型(センターパーツの長髪)も今いち似合ってません。「タイタニック」に比べるとディカプリオの魅力が発揮されていないように思います。でも、フィリップの精神的な成長ぶりは見ごたえがありました。彼が牢獄を出て短期間の内に精神的に大きく成長し、本当の王より王らしくなるのが目に見えてわかりました。体での演技に加えて、瞳にもフィリップの成長ぶりが表れていました。ちなみにルイは最後までどうしようもない暴君でした(^_^;)
一方ダルタニャンと三銃士はディカプリオの影が薄くなるほどの勢いで目立っていました。中でも、ダルタニャンが一番目立っていました。ガブリエル・バーンのダルタニャンは原作の第三部のイメージを崩していませんでしたが、三銃士より上品な雰囲気でした。これから原作を読む時はガブリエル・バーンの顔を思い浮かべながら読みそうです。
三銃士はダルタニャンに比べるとワイルドでした。(原作では逆なのに…)アラミスは原作の得体の知れない面があまりなく、感情をはっきりと表すストレートな性格になっていました。ジェレミー・アイアンズの容姿はアラミスにしてはかなり野性的ですが(笑)、ニュートンクラシックスの「鉄仮面」の白髪アラミスに比べれば、ずっと雰囲気は良いです。ポルトスはギャグメーカー的な役割でした(笑)彼の登場する場面ではしばしば笑いが起こりました。(ポルトスファンが見たら、嘆きそうですが…
^^;) ジェラール・ドパルデューはポルトスにしては小柄でしたが、格闘シーンでは怪力ぶりを発揮してポルトスらしさを見せていました。アトスはかなり自分の感情をむき出しにしていて、原作の超然とした面が全く感じられませんでした。しかもダルタニャンより貧乏くさかったので、どう見ても誇り高い貴族には見えませんでした(T_T)でも。戦うシーンではなかなかカッコ良く、髪の毛の薄さもほとんど気にならず、これまであまり冴えなかったのが、嘘のようでした。ダルタニャンと三銃士が集結して、ルイの軍隊(銃士隊)に立ち向かってゆく様は男の中の男を感じさせました。ストーリー以外で少々気になる点がありましたが、それも四銃士の前では気にならなくなります。
海外で「仮面の男」を見て、三銃士にハマった人の気持ちがよくわかりました。本当におじさん
(^_^;)四銃士はカッコ良かったです!“AII for one, one for all”が字幕では「わが銃士の結束は固い」「銃士隊の結束は固い」となっていたのには、少々驚きました。かなりの意訳です。(ちなみに字幕は戸田奈津子さんです)見終わった後、隣の席に座っていた男の子が「すっごく良かった!」と感想をもらしていたのが、印象的でした。劇場公開されたら、また見に行きます! 

1998.6.6No.270 なるせまやこ>

今日で9回目の映画館通いです

私のいるカナダ、ケベック州は北米で唯一のフランス語人口がマジョリティーを占めるところです。ですから、ディカプリオ主演の映画もフランス語吹き替え版です。日本のように字幕スーパーではありません。もともと、時代劇が好きなだけで、何も知らずにこの映画を観に入ったのです。三銃士にD'Artagnanとは思いもよりませんでした。 デュマの作品は三銃士と王妃マルゴを文庫本で読んで、たいへん好きで、試験前にもかかわらず、一気に徹夜で読んだ記憶があります。アニメーションや他の映画で三銃士を観たことがなかったので、人物像については、これといったイメージがなく、少々髪が薄くても気になりませんでした。ただそれぞれの性格についてはわたしのイメージを壊すことなく、いまはうれしくて今日で9回目の映画館通いです。(ここは、昼間は3ドルで映画が観れるのです。)以下「仮面の男」詳細レポートへ

1998.5.15 / Etsuko(カナダ、ケベック在住)Merci!

カナダから詳細なレポートを送っていただきましたので、別ページでご紹介します。ただし映画のあらすじがかなり入っていますので、ストーリーを知りたくない方はご注意ください。

メキシコからのレポート

この映画に原作小説と同じものを期待してはいけません。ここには、コルベールもフーケもルイズも登場しません。ベル・イルもヴァンヌも出てこなければ、アトスが国王の前で剣を折る名場面もありません。でも代わりに、四人の銃士の素晴らしい活躍(特にダルタニャンとアラミスは、印象的です)や、優れた音楽や、三銃士映画史上で最も美しい銃士の制服や、面白くて感動的な、息もつかせぬ最後のバトル(この最後の30分は、観客は皆感動していたようだった)があるのです。登場人物は、原作とはまた違ったものになっているけれど、そのまま生かされているところもあり、その部分こそがこの映画を見なくてはならないものにしています。そしてもちろん、年を重ねた彼らに会えるのも素晴らしいことです。(原文は英語)

1998.5.12 from Mexico / Marijose Merci!

銃士達の格好良さに魅せられました

「銃士倶楽部」のホームページにも書いて有りましたが、アトスにジョン・マルコビッチはミスキャストかもしれません。少し貧弱でした。ディカプリオは派手な服が似合いません。長髪もちょっと・・・。彼は貧乏人の格好が一番似合うと思います。「タイタニック」のジャックのほうがずっと似合っていました。
ストーリーは、ちょっと無理があるというか、出来過ぎかな、という場面がいくつかありました。でも、そういう場面のおかげで銃士達がより格好良く映されているのも事実です。「銃士倶楽部」のホームページに「地元紙の評判はあまり良くない」と書いてありましたよね。映画の専門家からみれば、また「タイタニック」と比べれば、映画作品としては秀でたものでは
無いと思います。でも、「三銃士」を読む限りではこの話は複雑な物ではありませんし、 社会に訴える重いテーマがあるとも思えません。誇り高く、自分の信じるものに忠実に生きる銃士たちを如何に魅せつけられるかが問題だと私は思います。映画を見る人の90%以上は、 専門家でも何でもない普通の人です。専門家の意見なんかあてにならないと思います。
少なくとも私と私の友だちは銃士達の格好良さに魅せられました。本当に、100%格好良かったんです。アトスは貧弱だしディカプリオはダサいのに、それでも心の底から「格好いい〜!!!」と思えました。あそこまで単純に「格好良い」と思わせてくれる映画は、そうそう無いと思います。制作者は見せ場を心得ています。あらを探そうとせずに見るのがコツだと思います。人それぞれ意見は異なるでしょうが、
私はあの映画が大好きです。日本に来たら絶対見ます。パンフレットも買うし、ビデオも欲しいです。8月が待ち遠しいですね。

1998.4.25/ホームページ読者 MERCI

3月にオーストラリアに行った時に「仮面の男」を見た日本の方からのレポートです。三銃士の続編とは知らずに、ディカプリオが主演だから、土産話になるだろうと軽い気持ちで見たそうですが、これが三銃士の世界にハマるきっかけになったそうです。実はこの文章は、別件で銃士倶楽部会員のところへ届いたメールからの引用なのですが、転載を快く許可してくださったので、ここにご紹介いたします。

フィンランドからのレポート

昨日、映画を見てきました。ダルタニャンの役者さんと美しい馬とドレスには一見の価値があります。それから、(多分オリジナルキャラクターの)銃士Liutenantも注目してください。(中略)
ルイズが「クリスティーヌ」という名前で登場するのは、「オペラ座の怪人」の主人公、ラウルとクリスティーヌにちなんでのことらしいです。(原文は英語)

1998.4.25 from FinlandElina Lahti Merci

ダルタニャンに注目してます

映画の情報も少しずつですが集まってきて、スチール写真を目にする機会も増えましたが、今のところ私が注目しているのは、ダルタニャン役のガブリエル・バーンです。パリのダルタニャン像のような粋なルックスももちろんですが、舞台出身のイギリス人俳優らしいクラシカルな身のこなしも期待しています。今まで映画界の本流だった「若く元気な」ダルタニャン像を変えることができるか、楽しみです。
もちろん、フランス映画「シラノ・ド・ベルジュラック」で華麗な剣技を披露したドパルデューのポルトスは、以前銃士倶楽部がおあそびで募集したキャスティングでも支持を集めた最適のキャストだと信じておりますが
...(下の方のコメントは、ストーリー展開についての問題点でしょうか。うーむ。)

1998.4.13No.19 いせざきるい>

アメリカからの第一報!

昨夜土曜(314)の夜にThe Man in the Iron Maskを見てきました。何となくフランスの話なのに英語で話しているのが不思議で、特にポルトス役のジェラール・ドパルデュー、フランス人も英語で話しているのが不思議でした。映画自体はなかなかよかったですよ、歳取った三銃士のイメージがちょっと違う気もしましたが。特にアトス=ジョン・マルコビッチは個人的に持っていたアトスと違いました。(なんであんなに髪が薄いの!?)
お客さんは満席に近い状態で反応も良かったようです。昔読んだ三銃士をまた読みたくなりました。
やっぱり三銃士とダルタニャンの役者はちょっとミスキャストかも。アラミスは良かったですよ。ポルトス役のジェラール・ドパルデューはきっとフランス人として面白く思っていないと思います。アトス=ジョン・マルコビッチもイメージが違っていた。
地元の新聞では評判は良くないのですが、でも娯楽映画としては良かったです。

1998.3.17/ホームページ読者 MERCI!

アメリカで実際にご覧になった日本の方から、メールをいただいたので、銃士倶楽部で人気のルイズ、ラウル、フーケの扱いについて、早速お尋ねしてみました。(Louis

クリスティーヌはアトスの息子ラウルの思い人です。相思相愛だったのにルイによってラウルは前線に送られ引き裂かれてしまいます。彼はすぐに死んでしまうので出番はあまりありません。役者名も最後に出てくるのですが誰だかわかりませんでした。あまりぱっとしない役者だったような気がします。クリスティーヌはルイに逆らえませんが、王に亡くなった今もラウルへの思いを伝えてしまいます。クリスチーヌは、結局王が二人を引き離したこと知り、ラウルからの生前の手紙に自分の死後はクリスチーヌは王の元にいることを知っていたことで自分の行動を悔やみ王の前で自殺します。ですからルイズとは別人のような気もしますし、ストーリーも変えていると思います。アトスは息子を不孝にし殺された復讐にアラミスの計画の手伝いをするのですから。
私の知っている財務卿フーケは出てこないと思います。もし出ていたとしても全然活躍していません。レオナルド・カプリォ演じるルイとフィリップ、三銃士とダルタニャン、そしてちょっとだけアンヌ太后、彼らが中心です。こちらのホームページを読んで比較したかぎりではハリウッド映画でうまくまとめたなといった印象です。

レポートありがとうございました。原作通りにアラミスが陰謀を企むようです。ダルタニャンはルイ十四世の補佐役として大活躍する様子。国王の愛人ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールをモデルにしたと思われるクリスティーヌなる女性も登場。眉毛のくっきりした意志の強そうな顔つきです。ストーリーはかなり変わってしまっているようですが、ダルタニャンと三銃士がこのストーリーに深く関わるのは間違いないみたいです。ラストには、大どんでんがえしも用意されているみたいですが、これは見てからのお楽しみといたしましょう。(Louis

スチール写真を見ましたが

映画雑誌で「仮面の男」のスチール写真を見ましたが、アトス役の頭頂の髪が薄いのが結構ショックでした。(泣)アトスは年取っても髪が薄くならず、美しい白髪になる、というイメージがあったので…。(これは他のキャラも同様ですが。)ディカプリオも今いちコスチュームが似合っていない気がしますし。「仮面の男」の出来に不安を覚えてしまいました。でも、今の私なら、見に行くでしょう。

1998.3.8270 なるせまやこ>


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