2002年1月

1月1日

今日から新しい年だ。去年はピラルクーの飼育を始めるという、いままでの僕の熱帯魚飼育の歴史の中でもっとも大きな出来事があった。これからも末永くお付き合いしてもらうことになるだろう。そして新年早々たいへん嬉しい事があった。シルバーが餌を食べるようになったのだ!一時はホントにこのまま死んでしまうかと思うほど元気が無くなったのだが、今日餌をあげた所喜んで飛びついてきたのだ〜♪原因は結局なんだったのか?やはり砂でも食べてしまったのだろうか。3日ほど前にシルバーが糞をしているのを目撃したので、もしかしたらその時に排泄できたのかもしれない。ともかく今のシルバーは以前とまったく変わらない様子で元気に水槽を泳いでいる。ほんとに立ち直ってくれて良かった♪この2週間心配でたまらなかったのでやっと開放された気分だ(笑)

今回シルバーが見事復活してくれたので、シルバーについての僕の考えを書いておこうと思う。「シルバーアロワナ」。綺麗、かっこいい、丈夫、温和、慣れやすい、・・・などなどこんな素晴らしい特徴を備えた鑑賞魚など他を探してもそうは見つかるものではない。それが千円前後の出費で買えてしまうのだ。ショップで見かけて安易に連れ帰ってきてしまうのもある意味仕方ないことかもしれない。しかしシルバーを飼育するには購入したときの何倍、何十倍のお金がかかることをよ〜く考えてほしい。いったいショップで大量に売られているベビーの中で最後まで大切に育てられている個体が何匹いるのだろう?はっきり言ってシルバーは安すぎる!僕の行っているショップなんか1匹680円で売っている。680円というといつも買うコオロギ100匹より安い。今680円払ってシルバーを買ったとしても、1年後には目の前に泳いでいる魚よりも高い餌代を毎月払わないといけないことになる。それでも僕はシルバーを飼ってるし、他に大切に飼育されている方も大勢いると思う。魚の価値はお金で決まるものではないのだ!よくアジアの入門用にシルバーからスタートするのがいい。なんて記事を見かけるが、これははっきり言って腹が立つ!入門用に飼育をされたシルバー達はアジアが来たらいったいどこに行ってしまうのか?入門用とはいえ今まで育ててきたシルバーを引き取りにだすことに抵抗はないんだろうか?アジアにしか興味が無いからシルバーには愛着は沸かないんだろうか?などといつも考えてしまう。アジアにはアジアの魅力があるし、シルバーにはシルバーの魅力がある。アジアに劣っているように見えるのは値段だけのように感じる。最初からアジアもシルバーも同じ値段で売られていたら、シルバーを選ぶ人はけっこういるんじゃないのか?
・・・と思うのだが。ちょっと熱くなってしまった(笑)

1月4日

今日でピラルクーの飼育開始から6ヶ月。ちょうど半年経過したことになる。現在の体長は41cm。120標準水槽で水温は25℃前後、餌は2日に1回やっている。購入時の体長は20cmだったので半年で倍の大きさに育ったわけだ。データと呼べるほどのものではないが、飼育法が確立されていないピラルクーの世界では情報が極端に少ない。もしこれからピラルクーの飼育にチャレンジする方は参考とまではいかないけど、目安ぐらいにはなるかと思う。実は先月の日誌で画像付きの日誌にすると書いたが、ちょっと今忙しいので無理っぽい(汗)僕は寿司屋でバイトしてるので正月は大変なのだ。・・・とまあいい訳を書いておこう(笑)
ピラルクーは先月から発色のほうがまた進み始めていて、前と比べると体の中央付近、側線の上のあたりの発色面積が確実に広がってきている。中央からさらに腹の方まで進んでくれたら良いのだが・・・そんなにうまくはいかないか(^^;)

1月5日

今日はフィッシュランドの名古屋店に行った。夏以来なのでかなり久しぶりだった。実は今話題の「ポリプテルス・ザイールグリーン」が売ってるんじゃないかと期待して行ったのだが、残念ながら売っていなかった。買う気などは全然無かったのだが一目生のザイールグリーンとやらを見てみたかった。あいかわらずポリプの種類、数は多く、あやうくエンドリを衝動買いするとこだった。でもエンドリほしい(^^;)アリゲーターガーも売っていたので、けっこう長い間眺めていた。かなり魅力的な種だが、ポリプでさえ買うのをためらっている僕には雲の上の存在だ。こいつの飼育法もピラルクー同様まだ確立されていない。しかしネット上で飼育情報がかなり公開されているので近いうちに飼育法が確立されるように思う。そしてなんといっても驚いたのが、ピラルクーが販売されていた事である!これは予想外だったので素で驚いてしまった(笑)15cmほどの稚魚が2匹水槽にいた。値段は19800円。状態は良好のようだ。赤い発色はまったく表れていなかったが、まわりにいる人達からは「けっこう赤いんじゃない?」などと聞こえてきた。ピラルクーの販売水槽の前に30分は立っていたのでけっこう他の人の会話が耳に入ってきたのだ。さきほども書いたが、このピラルクーには赤い発色はまだ表れてはいない。実はピラルクーは驚くと体の色が薄くなり、全体的に赤っぽく見えるのだ。これは特に稚魚のときにはっきり表れ、大きくなるにつれてあまり解らなくなるのだが赤い発色とは別物なので注意してほしい。我がピラルクーも最初袋に入ってた時は上から見ても体全体が赤く、すごい個体だと思っていた所、水槽に放して少し立つと尾びれがちょっとだけオレンジ色だったなんてこともあったので(笑)ちなみにこの驚かせた時の発色?が将来の素質を見分ける鍵かどうかは謎である。販売されているピラルクーの稚魚は驚くとみんな体が赤っぽくなり、ならない固体を見かけた事が無い。しかしあの稚魚の落ち着きの無い様子は懐かしかったなぁ〜(^^)

1月10日

ニュ―フロリダガーの人工餌の餌付けに成功した。食費がけっこうかかるようになってきたので、そろそろ切替えるかなと思っていたのだがあっさり食べてしまったので拍子抜けしてしまった。しかもクリルを飛び越していきなりカーニバルに食らいつくとは(^^;じゃあなんで最初食べなかったの?と聞きたい(笑)ショートノーズ(?)の方もクリルは食べている。混泳させているのでおそらく近いうちにカーニバルにも餌付くだろう。

1月13日

予想通りショートノーズ(?)もつられてカーニバルを食べるようになった。うれしい(^0^)

1月16日

今日120cm水槽のオリジナル上部フィルターに使っていたポンプが動かなくなってしまった。夏場の水質悪化を乗り切るためにレターケースを改造して製作した物だが、思いの他ろ過能力が高くかなり役に立っていた。しかしポンプが壊れるなんて(泣)今あんまりお金無いのでポンプを買うのは少し先になりそうだ。水質の悪化は目に見えている。ポンプを買うまではなんとか水換えでしのぐしかないだろう(;;)

1月22日

ついにホームページを開設した!とはいってもまだ誰にも言ってないから誰もたどり着く事はできないだろう。もう少し整理できたら公表しようと思う。しかしいままで飼育日誌をつけてきた甲斐があったというものだ(^^)

1月23日

案の定、水が悪くなるのが早い。1週間も持たないとは。挙句の果てにはミズミミズまで発生する始末だ。完全にろ過が追いついていない。改めてオリジナルフィルターの能力の高さを思い知った。早いとこポンプを買ってきた方がよさそうだ。水が悪いとピラルクーの発色にも関わる。これはいままでの経験の中から思うことだが、魚は多少「こなれた水」のほうが綺麗に発色するのだ。ろ過がしっかりできているならば「こなれた水」を作るのは簡単で、水換えの周期を伸ばせばできる。ただし危険も伴うことになるが。ろ過の効いていない水で「こなれた水」というものは絶対にできない。ろ過のできてない状態でこれをやるとできるのは「毒水」であり水槽には死体が浮かぶ事になる。水というものは文章ではなかなかうまく伝えられないのだが、魚を飼っていると感覚的に良い水と悪い水の区別ができるようになってくる。単に透明度が高い水が良い水とは限らないのだ。・・・とまあ自分で書いていても意味不明な文章になってきたと思うのでこれくらいにしておこう(笑)

1月24日

今日ピラルクー飼育研究所の福山さんに相互LINKのお願いのメールを送ったところ、自分のHPの掲示板に書きこんでいってくれた♪あの福山さんが自分のピラルクーを見てくれるなんて!HPを作ってホントに良かった(^0^)

1月30日

今日ガーを90cm水槽に移動させた。ショートノーズの体長は現在30cm。これ以上60cm水槽に閉じ込めておくとまた背曲がりを起こしてしまう可能性が高い。ニューフロリダガーの方はまだ23cmほどだ。ニューフロリダガーはもう少し60cm水槽で大きくしてから移動させたいのだが、ショートノーズのみを移動させて、もし紅尾が攻撃した場合、1匹で集中攻撃を受ける事になる。モしそんな事になれば短時間で死に至る可能性が高い。2匹を同時に入れれば攻撃が分散されるので、時間が取れる。危険と判断した時にすでに死んでいたのでは話にならないのだ。しかし今の所激しく攻撃するような様子は見当たらないので大丈夫そうな感じがする。だがこの水槽にはプレコもいるので電気を消した後に舐める可能性もある。これは夜中ずっと見張ってるわけにもいかないので、祈るしかない。

1月31日

ガーは無事だった。案の定プレコが夜中に舐めたようでショートノーズの背中に舐められた跡が残っている。たいした傷じゃないのだが、これが続くようならば隔離する事も考えている。ストレスがかなり溜まると思うし、ビックリして水槽の壁に激突してしまう可能性もあるからだ。しかしこの水槽に暮らしているデルヘッジも最初入れたときには舐められたが、今はまったく舐められることはない。おそらくガーも時間がたてば舐められなくなるのではと考えている。こう書くとなんていいプレコ(セルフィンね)だと思うかもしれないが、このプレコはその分仕事をしない。フィルターのパイプなどのコケは取るのだが、ガラス面のコケはまったく取らない(−_−;おかげでガラス面のコケ掃除は自分が担当なのだ。どっかにポリプを舐めないでしっかり仕事をするプレコは存在していないのか?世界は広いのだ。そんなプレコが1種類くらいいたって罰はあたらないと思うのだが・・・(^^;

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