古代魚飼育日誌

2002年2月

 2月4日
ピラルクーの飼育開始から7ヶ月目。現在の体長は43cm。先月から2cmUPした。ここ最近は1ヶ月で1cmずつ大きくなっていたのだが、先月はポリプ用にキャットを多めにあげていたのでピラルクーの餌の量も増えてしまった事が原因だろう。ピラルクーと底物との混泳はほんと向いてないと感じる。かなりの大量のキャットをあげないとポリプまで餌が回らないのだ。次に水槽を移動させる時にはポリプは一緒に入れないでおこう。
しかしそろそろ体長が奥行きである45cmまで迫ってきた。水槽の奥行きを超えるまでには新しい水槽を用意してやりたいのだが、もうすぐ車も買わないといけないのでお金が無い。1ヶ月で1cmずつ大きくなったらあと2ヶ月しか持たないことになる。さすがに2ヶ月では新水槽の購入は難しそうな感じだ。ピラルクーには悪いけど明日からは給餌を3日に1回にすることにした。水槽を早く準備できない自分が悪いのだが、このまま無計画に餌をあげ続けて45cmを超えてしまうのは避けたい。水槽の奥行きを超えた飼育を続けていると背曲がりなどの弊害が必ずでてくるはずである。貴重な魚であるピラルクーがそんな事になるのはいちアクアリストといて恥ずべき行為だろう。自分は超大型魚であるピラルクーの飼育に踏み切ったからにはそれなりに責任を持たないといけないと思っている。自分なりに考えてピラルクーは一般家庭でも飼育はできると判断したから購入したのだ。新水槽を買うまでの数ヶ月間、今の水槽で体型を崩さないようにしたいと思う。

2月6日

先月の終わりに90cm水槽に移動させたガーだが人工餌をまったく食べなくなってしまった。アロワナやプレコに直接攻撃されている様子は無いのだが、表層が紅尾の縄張りのために浮かんでいる餌を食べにいくことができないようだ。先日子赤を投入したところ食べたので、しばらくの間は子赤をあげるようにしようと思う。

2月12日

あいかわらずガーは2匹とも底に沈んであまり泳がない。水槽を移動させてから10日以上も経つのにいまだに水槽内での立場を確立できない様子だ。餌は子赤と赤虫を食べているので問題無いと思うけど、表層に行けない事でおそらく相当なストレスを感じていると思う。あと1週間ほど様子を見て状況が改善させないようなら、一度60cm水槽に戻すことになるかもしれない。

2月16日

今日の新聞のテレビ欄に「ワニを食べる巨大魚」みたいな感じの見出しが載っていたので、すかさずビデオ予約しておいた。熱帯魚を飼っているとこういう番組は非常に気になるし見ていて楽しい。さっそくバイトから帰ってきて見た所「ワニを食べる巨大魚」の正体はアリゲーターガーだった。実はテレビで「巨大魚」の名が出てくるのはピラルクーかピライ―バやジャウーあたりの巨大ナマズだけだと思っていたので驚いた。気になる内容の方はガーパイクはとても凶暴な人食い魚で幻の魚みたいな感じで取りあげられていた。自分的にはかなり笑えたのだが、ガーの事を知らない人にとっては凶暴な人食い魚というイメージがついてしまったのではないかと思う。ガーの事を知ってる人が見たら「ワニなんか食えるか!」ですむが、一般の人はあの歯と解説を聞けば「ワニを食べる幻の魚アリゲーターガー」という知識がついたことだろう。NHKではなくバラエティ番組なので仕方が無いといえば仕方ない気もするけど・・・(^^;
簡単に内容を書くとこんな感じ。
アリガーは幻の魚である。(そんなに見たいなら日本の熱帯魚屋に行けばいいのに(^^;)
僕達はアリゲーターガーハンターさ。この弓でガーを撃つんだ。(ヒマ人だなぁ。ガーがかわいそう。)
アリガーが水中カメラに体当たりしてきた!(自分からカメラぶつけてアリガーは逃げただけじゃ・・・)
他の湖でアリガーが暴れている。危険だが行ってみるか?(暴れてるってなんですか?)
カメラマンを襲うロングノーズ。これもアリゲーターガーの仲間なんだ。(カメラマイクを引きちぎったのはヤラセでしょ?)
ついにアリガーが網にかかったぞ!危険だ!バットを持て!(叩くのよわっ!このシーンが一番笑えた)
でも現地でのアリガーの姿を見れたのは貴重だったし、飼いきれなくなったアリガーを川なんかに放流する人にはブレーキになったような気もする。しかしあの番組見た人が琵琶湖なんかでアリガーが捕まってる事知ったらビックリするだろうな。

 2月18日
今日ショートノーズガーが死亡してしまった。外傷などはまったく見られなかったため、おそらく極度のストレスが原因だろう。こんなことならもっと早く水槽を戻すべきだった。危険を解っていながら助けられなかったことがほんとに情けない。自分の中でガーは丈夫な魚だと思い込みすぎていた。まさか死んでしまうなんて・・・(;;)
とりあえず無事だったニューフロリダガーは60cm水槽に戻した。はぁかなりのショックだ・・・
←の画像は先月に撮ったショートノーズの最後の写真。ほんとに可哀想なことをしてしまった。どうか天国で幸せになってくれ(;;)

2月20日

ニューフロリダガーの方は水槽を戻した所、再び人工餌を食べるようになった。体長はまだ25cmほどなのでもうしばらくは60でもいけると思う。もう少し大きくなったら60*45に移そうかな。

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