藤本ひとみの三銃士関連書

西欧史を題材にした小説で人気の小説家、藤本ひとみ氏は「三銃士」の翻案のみでなく、いくつかの作品で同時代のフランスをテーマに選んでいます。


「ブルボンの封印」

藤本ひとみ/著、1993年新潮社/発行、ISBN4-10-389701-5

鉄仮面をテーマにし、ルイ14世やその側近、フーケをはじめ華麗なキャラクターたちが活躍する歴史小説。ルイ14世にうり二つのジェームズが自分の出生の謎を解き明かしてゆくうちに、ブルボン王家の秘密をつかむ。ラストの大どんでんがえしまで、見事に決まっている。発表当時、大ヒットとなり文庫、コミックはもとよりラジオドラマや宝塚の舞台にもなった。(コミック版は、全3巻。森川久美/作、角川書店/発行)

「花ざかりのロワイヤル」(集英社文庫コバルトシリーズ)

藤本ひとみ/著、1989年集英社/発行

ルイ14世が実は女だった、というお話。彼女がほのかな恋心を抱く側近の美少年がマリ。史実および「ダルタニャン物語」でルイとの仲を引き裂かれたマザランの姪、マリ=マンシーニがモデルらしい。

「アリシア白の輪舞(ロンド)−鉄仮面の秘密」(講談社フレンドコミックス)

藤本ひとみ/原作、はざまもり/作、講談社/発行

主人公アリシアと鉄仮面ジェームズの恋物語。おそらく前出小説「ブルボンの封印」の下敷きとなった作品。


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