タイトル |
あらすじ |
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1 |
手紙 |
ルイズが遠くパリに離れた恋人ラウルに宛てた手紙を、仲良しのモンタレーにからかわれながら書いていると、当のラウル本人がブロワ城に現れる。 |
2 |
使者 |
ラウルはコンデ大公からオルレアン公への使者として訪れ、結婚のためスペインへ向かっているルイ十四世が明日ブロワに滞在することを報告した。 |
3 |
めぐり会い |
使命を終えたラウルは見知らぬ娘モンタレーに導かれ、ルイズとの逢引きを果たす。 |
4 |
父と子 |
ラウルは、父親のラ・フェール伯爵と一年ぶりの再会を喜び合うが、ルイズとの交際に反対する伯爵から釘を刺される。 |
5 |
クロポリと |
ブロワの町は国王を迎える準備で活気づいていた。その中の一軒の宿屋、メディシス軒もいまや二代目のクロポールが継ぎ、繁盛していた。 |
6 |
客 |
クロポールは、メディシス軒に泊まる謎の貴人に対して宿泊費の清算を要求するが、有り金の尽きた貴人はダイヤモンドを主人に預ける。 |
7 |
パリー |
宿屋の前を国王が通り過ぎた頃、貴人の待つ老人パリーが到着した。パリーは、イギリスでの交渉に失敗したようで、意を決した貴人は外へ出かけてゆく。 |
8 |
二十二歳の |
ルイ十四世はオルレアン公の歓待も上の空でマザランの姪マリーの話題に一喜一憂する。その様子に気づいた警備の銃士隊副隊長は国王退出の号令をかける。 |
9 |
メディシス軒の客、身分を |
謎の貴人、英国王チャールズ二世は、銃士隊副隊長に取り次がれ、ルイ十四世に王位奪還のための援助を依頼に来た。心打たれたルイは、実権を握るマザランのもとへ交渉に向かうが・・・ |
10 |
マザラン殿の |
マザランはチャールズの復位のため資金を出すよう求めるルイ十四世の要求を頑として拒否する。 |
11 |
マザラン |
簡単に引き下がれないルイ十四世は、こんどは兵士を出すよう頼むが、マザランは外交上無理な話だと突っぱねる。失意のチャールズは、ルイの部屋がら出てゆく。 |
12 |
国王と副隊長 |
ルイ十四世は銃士隊副隊長のダルタニャンを呼ぶと、明日の早朝に一人で供をするように申し付ける。 |
13 |
マリー・ド |
マザランの姪マリーとの逢引きに出かけたルイ十四世は、恋人からスペイン王女との結婚を取りやめるよう迫られるが、決断できずに涙に暮れた別れをする。 |
14 |
国王と副隊長、 |
意気消沈して戻ったルイ十四世のもとに、ダルタニャンが銃士隊副隊長辞任の請願にやってきた。不満を洗いざらいぶちまけるダルタニャンに国王はしぶしぶ辞職許可を与える。 |
15 |
亡命者 |
ルイ十四世は、ひそかにマリーをフランス王妃に据えようと企むマザランの裏をかき、スペイン王女との結婚を決心する。一方、失意のチャールズ二世は、メディシス軒を後にする。 |
16 |
覚えておれ |
チャールズ二世は偶然にもブラジュロンヌを通りかかる。ラ・フェール伯爵はチャールズの父の遺言で100万フランの軍資金がイギリスに残っていることを伝え、自分が取りに行くと申し出る。 |
17 |
アラミスを |
一足遅くブラジュロンヌに到着したダルタニャンは伯爵の不在を告げられ、アラミスに会いにムランに向かうが残っていたのは飛ぶ鳥を落とす勢いのフーケ財務卿を敬うバザンだけだった。 |
18 |
ダルタニャンは |
次にピエールフォンを訪れたダルタニャンだったが、ポルトスはアラミスからの謎の手紙を受け取り、大急ぎで旅立ってしまった後だった。三人の友に会えず、憂鬱な気持ちを抱いた彼が次に向かったのはパリだった。 |
19 |
ダルタニャンが |
ダルタニャンはパリで商売繁盛しているプランシェに会い、投資話を持ちかける。 |
20 |
ロンバール街の |
ダルタニャンの儲け話は、モンク将軍を捕まえてチャールズ二世を即位させるというものだった。投資に同意したプランシェとダルタニャンは二人で会社の定款を完成させた。 |
21 |
ダルタニャン、プランシェ商会の商用旅行の |
ダルタニャンは翌朝、部下を十人集めると、プランシェに遺言状を託すと、カレーに向けて出発した。 |
22 |
ダルタニャンの |
宿屋でいざこざに遭遇した部下たちの腕前を見極めたダルタニャンは、この十人を早速手なずけると、漁船を借り入れて、出陣の準備を整えた。 |
23 |
作者は、 |
イギリスのニューカッスルでは二大勢力であるランバート軍とモンク軍がにらみ合っていた。モンク将軍が捕まえた漁師の頭を尋問していたところ、フランスの貴族が会見を求めてやってきた。 |
24 |
財宝 |
モンク将軍を訪ねてきたのは、アトスだった。彼は自分が修道院に埋めた財宝を掘り出す許可を将軍に求め、モンクはこの冒険に自ら付き合うことに決めた。 |
25 |
沼地 |
アトスとモンクは漁師の一人に明かり持ちを頼むと、修道院の地下墓所で財宝を掘り出した。 |
26 |
真心と分別 |
財宝を前にして、アトスはモンクにチャールズ一世の遺言を打ち明け、チャールズ二世への協力を依頼するが、モンクは同意せず、一週間後の返事を約束して別れた。 |
27 |
翌日 |
翌日、モンクが行方不明になり、アトスは将校たちから尋問を受け、疑いは一応晴れるが軟禁状態に置かれる。 |
28 |
密輸品 |
チャールズ二世のもとを訪れたダルタニャンは、チャールズが王座に戻るのを阻むモンク将軍を捕まえてオランダへ連れて来たと打ち明ける。 |
29 |
ダルタニャン、 |
アトスとダルタニャンが共謀してオランダへ連れてこられたと思い込んでいるモンクは、チャールズへも怒りを向けるが、チャールズは身の潔白を主張し、事の次第を説明するとモンクを開放する。 |
30 |
プランシェ商会 |
モンクのお供をしてニューカッスルへ戻ったダルタニャンはアトスの宿舎が包囲され、燃えているのを見て愕然とする。部下の狼藉を制止したモンクは、アトスにチャールズ二世宛の手紙を託して出発させる。 |
31 |
モンクの本心 |
イギリスに残ったダルタニャンは、モンクが大芝居を打ち、ロンドンが国王帰還を歓迎する雰囲気に仕向けた手腕に感心する。 |
32 |
アトスとダルタニャン、「鹿の |
玉座に返り咲いた新国王の忘れっぽさに失望していたダルタニャンはアトスと再会するが、悪口雑言を吐いていたとき、国王謁見の知らせが届く。 |
33 |
謁見 |
国王はモンクを公爵に任命、アトスに勲章を与えた。そしてダルタニャンにはモンクの身代金として三十万ポンドの支払いを約束する。 |
34 |
持てる者の悩み |
思いもかけない大金を手にしたダルタニャンは、心配で仕方がないのでアトスと一緒にフランスへ帰ることにし、国王のもとに暇乞いに出かけた。 |
35 |
庭園の小川 |
ダルタニャンはパリーの案内で国王の妹、アンリエット姫に紹介された。 |
36 |
ダルタニャン、 |
ダルタニャンの唯一の心配事はモンクの復讐だった。モンクの心情を確かめようと、敢えて監禁のときの話をする彼に恐れをなしたのか、モンクは自分の別荘を贈ることを決めた。 |
37 |
ダルタニャン、 |
フランスに戻ったダルタニャンは十人の部下に特別手当を払うと、モンク監禁の一件について口外をすることを禁じた。 |
38 |
食料品店の親父 |
パリに着いたダルタニャンは、共同出資者のプランシェのもとへ。失敗して元も子もなくしたと報告した彼だったが、プランシェの気前の良さに感動し、金貨の袋を運び入れる。 |
39 |
マザラン殿の |
マザランの寝室のまえでは国王と王妃のためのカルタ会が開かれていた。そこへイギリス国王の使者到着の知らせが入る。 |
40 |
国事 |
マザランの書斎に待っていた使者はアトスだった。ルイ十四世のもとへ案内したマザランは信書の内容が王弟殿下との縁組申し込みであることを言い当てる。 |
41 |
物語 |
国王一家は、ダルタニャンの活躍を含めたイギリスの王政復古の一部始終をアトスから聞く。 |
42 |
マザラン、 |
マザランは王弟フィリップに結婚祝いの金貨を贈る。コンデ大公もイギリスとの和平が成立し泰平の世が来たことを実感する。 |
43 |
ゲノー |
マザランは、侍医ゲノーの見立てで、余命はあと15日だと宣告され、コルベールを呼ぶ。 |
44 |
コルベール |
マザランの腹心コルベールは、財産処理についての相談に呼ばれたが、同じ頃、教導師も到着した。 |
45 |
金満家の懺悔 |
マザランの長い懺悔が続くが、教導師は蓄財した財産を国王へ返さなければ赦免できないと断言する。 |
46 |
遺贈 |
国王は受け取らないから全財産の遺贈を申し出るようコルベールから進言されたマザランは、迷った末に遺贈を決意する。 |
47 |
アンヌ・ドートリッシュとフーケはルイ十四世に、どんな忠告を与えたか |
国王の手にマザランからの遺贈証書が届き、アンヌ太后は遺贈を受けるように国王に勧める。一方、同席していたフーケ財務卿は、遺贈を断るようにと相反する進言をする。 |
48 |
断末魔 |
国王はマザランの遺贈を断った。断末魔の苦しみにあえぐマザランは国王に恩義を感じ、今後宰相を用いないようにという忠告を与え、コルベールを推薦した。 |
<背景:チャールズ一世の財宝の在処を示すアトスと様子を伺うモンク将軍/ A.de Neuville(1835-1885) >
<©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部 2003/文:NO.19いせざきるい>