章 |
タイトル |
あらすじ |
1 |
流転の国王 |
間一髪でモードントの許から脱出したダルタニャンら四人は、彼らの裏切りを知らない英国王の護送隊と合流し、ロンドンを目指すことにする。 |
2 |
ダルタニャン |
ダルタニャンは将校のグロスローに接近し、彼が国王の見張りをする晩の退屈しのぎに四人揃って賭け事に招待してもらうことに成功する。 |
3 |
ランスクネの |
グロスローとの白熱したランスクネの勝負に紛れて、国王を救出しようとしたその瞬間、モードントが到着し国王救出は失敗。四人は電光石火で逃げ出す。 |
4 |
ロンドン |
ロンドンにたどり着いた四人は、町人に変装し、宿に落ち着いた。同じ頃、国王と護送隊の一行も到着する。 |
5 |
裁判 |
四人は国王の裁判を傍聴に出かけた。国王への度重なる侮辱に我を忘れて怒るアトスにモードントの銃口が向けられるがなんとか難を逃れる。 |
6 |
白亜の宮殿 |
ダルタニャンの企みに四人が動き出す。首斬役人を幽閉し、帰りの船を確保し、司教に化けて国王と連絡をとった。そして、処刑台を組み立てる大工の派遣を依頼する手紙を入手する。 |
7 |
職人たち |
大工に変装して処刑台に潜り込んだ四人は、国王の閉じ込められている部屋に通じる抜け道を作っていた。ところが、あとすこしというところで、首斬役人の代役に志願した男がいて、死刑は予定通り行われることになる。 |
8 |
覚えておれ |
処刑台の下にいたアトスが異変に気づいたとき、国王の処刑は進行しつつあった。首斬台に頭を垂れた国王は、床下のアトスに遺言を残し、首斬役人の斧が振り下ろされる。 |
9 |
覆面の男 |
首斬り役人を買って出た男を追いかけたダルタニャンは、グリモーらに見張りをまかせ、仲間を呼びに行く。四人が到着すると隠れ家にいたのはクロムウェルと覆面をはずしたモードントだった。 |
10 |
クロムウェルの |
ダルタニャンらの国王救出作戦もモードントの行動もクロムウェルはすべて承知していた。彼はモードントに四人が国外脱出の際に使う船のことを教え、隠れ家から出てゆく。一方、四人は一人残ったモードントを取り囲む。 |
11 |
話しあい |
ダルタニャンはモードントに決闘を提案する。アラミスやポルトスも決闘したがるが、モードントが指名したアトスは決闘を辞退。結局くじ引きで決まったダルタニャンが剣を交えるがモードントに隠し扉からうまく逃げられてしまう。 |
12 |
稲妻号 |
モードントは一歩先に稲妻号に乗り込む。遅れて着いた四人は、船長代理に変装したグロスローに案内されて船へ。ダルタニャンは一抹の不安を感じ、用心深くなる。 |
13 |
ポルト酒 |
のどが渇いた従僕たちのために船荷のポルト酒を失敬しようとしたグリモーは、同じ船に乗り込んだモードントとグロスローが火薬の樽に火をつけようとしていることを知り、ダルタニャンに知らせる。 |
14 |
ポルト酒 |
事態を把握した一行は、船尾のボートに乗り移ると船に繋がれたロープを切り離した。 |
15 |
宿命 |
稲妻号は爆発し沈没した。しかし、今にも溺れそうなモードントの命乞いを目の当たりにし、同情したアトスが助けあげようとした瞬間、モードントは彼を海中へ引きずり込む。アトスはその胸に短刀を突き刺して生還する。 |
16 |
ムースクトン、 |
ボートはブローニュ行きの船に出会い、一行は無事祖国の土を踏んだ。ダルタニャンは二手に分かれてパリへ向かうよう提案する。 |
17 |
帰還 |
アトスとアラミスはダルタニャンに言われた通りに注意深く帰還するが、パリ郊外で厳重な警戒網に引っかかり、市民軍の士官となっていたプランシェに助けてもらう。 |
18 |
使者 |
アトスとアラミスが英国王妃の許へ伺候すると、太后の使者のシャティヨンらが英国王が助かったとうその報告をしているところだった。真実を告げた二人は、シャティヨンらと決闘の約束をする。 |
19 |
総指揮官と |
二人は、その晩フロンド派の重要人物のところを巡り、マザランが彼らと密約を交わしているのを知る。翌日、二人はシャラントンでの戦いへ向かう。 |
20 |
シャラントンの |
王党派とフロンド派の交渉は決裂し、戦いが始まった。アラミスは約束通りシャティヨンと果し合いをして勝利する。その直後、彼に向かって切り込んできたラウルを捕虜にして手紙を奪うと、そこにはダルタニャンの手がかりが・・・ |
21 |
ピカルディー |
ダルタニャンらの足跡を辿って街道を調べ歩く二人は遂に彼が和平会議開催中のリュエイユに幽閉されていることを突き止めた。だが、太后への拝謁を考えるアトスと反対するアラミスは別々の行動をとるために分かれる。 |
22 |
アンヌ・ |
太后への拝謁を認められたアトスは、ダルタニャンとポルトスの釈放を願い出るが逮捕されてしまう。一方、アラミスはパリ軍の代表の一人としてサン・ジェルマンに乗り込み、この事態を知る。 |
23 |
マザラン殿の |
パリ軍はマザランの罷免を要求したが、太后はマザランの言うなり同然だった。マザランはダルタニャンら四人を幽閉して闇に葬ろうと企てる。 |
24 |
準備 |
アトスを連れてリュエイユに戻ったマザランは、彼をダルタニャンらとは別のオレンジの館へ入れる。アトスは案内役のコマンジュに頼んで、ダルタニャンに彼が来ている事を知らせようとする。 |
25 |
智慧と腕力 |
一方、狩の館に幽閉されたダルタニャンとポルトスは、仲間の助けが入る機会をじっと待っていた。 |
26 |
智慧と腕力 |
コマンジュからアトスが囚われたと聞いたダルタニャンは落胆するが、マザランがアトスを訪問すると知り、何か思いついた様子。 |
27 |
腕力と智慧 |
ダルタニャンはまずポルトスの腕力を頼みに脱出の糸口をつかもうと考えた。 |
28 |
腕力と智慧 |
二人はスイス兵の制服を奪って、マザランの護衛になりすました。 |
29 |
マザラン殿の |
こっそりとマザランの後をつけたダルタニャンらは、彼が金貨を貯めている秘密の地下室を発見する。マザランに呼ばれた二人は正体を明かし、アトスのところへ案内させる。 |
30 |
相談 |
立場を逆転させたマザランとダルタニャンたち。マザランは逃げ道を教え、身の安全を計ろうとするが、ダルタニャンはマザランを連れたままリュエイユの館を脱出する。 |
31 |
ポルトスが男爵に |
一行は外で待っていたアラミスの隊と合流し、マザランをピエールフォンにあるポルトスの屋敷へ移す。成す術のないマザランは四人の要求を呑み、フロンド派の条約も批准する。 |
32 |
ペンと脅迫は、 |
太后の署名をもらうため、ダルタニャンは単身サン・ジェルマンに乗り込み、怒る太后に説得を試みる。 |
33 |
ペンと脅迫は、 |
ダルタニャンは持ち前の外交手腕を発揮し、太后の署名を手に入れ、マザランは釈放される。フロンド派との条約も成立し、四人もそれぞれ望むものや予期せぬものを手に入れる。 |
34 |
国王にとっては |
フロンド党の立役者で戦いを続けようとするロングヴィル夫人とシュヴルーズ夫人をアラミスとアトスはそれぞれ説得しにゆく。一方、ダルタニャンとポルトスは国王のパリ帰還に際し、馬車の左右で護衛にあたるが民衆の暴動に見せかけた男たちが襲ってきた。 |
35 |
国王にとっては |
国王を護るダルタニャンの刃に倒れたのはローシュフォールだった。一方、ポルトスは殴り殺した相手に見覚えがあったがなかなか思い出せない。彼らの働きで国王一行は無事ノートル・ダム寺院に着き、謝恩式に臨む。 |
36 |
むすび |
三人の仲間は自分の場所へ戻るため、一人パリに残るダルタニャンに別れを告げる。 |
<背景:海間に浮かぶモードントの亡骸を見送る銃士たち>
<©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部 2002/文:NO.19いせざきるい>