章 |
タイトル |
あらすじ |
1 |
オワーズ川の渡し船 |
コンデ大公の軍隊に合流しようと旅をしていたラウルは、同じ隊に向かう途中で溺れそうになっていたギーシュ伯爵を助け、友情を結ぶ。 |
2 |
小競合 |
ラウルとギーシュはスペイン兵に襲われていた旅行者を救おうと、一戦を交える。 |
3 |
謎の修道僧 |
瀕死の怪我人のため、懺悔聴聞僧を探していたラウルたちは、一人の修道僧を宿屋に案内し、先を急いで旅立った。一方、一足遅く宿屋に辿り着いたグリモーの耳に、怪我人の断末魔の叫びが… |
4 |
引導 |
怪我人は、二十年前に首斬役人として、銃士たちに依頼されミレディーを処刑した一件を懺悔した。それを聞いた修道僧は、自分が彼女の息子であることを明かし、とどめの一刃を男の胸に突き立てる。 |
5 |
グリモーは語る |
ミレディーの息子が一部始終を聞き、パリへ向かっていることを知ったグリモーは、大急ぎでラウルに追いつくと、暇乞いをして、一路パリへと取って返した。 |
6 |
戦いの前夜 |
コンデ大公の隊にギーシュとともに合流したラウルは、早速大公の信任を得る働きをして、重要な任務を任される。 |
7 |
むかしなつかしい晩餐 |
再会した四人の銃士は、久しぶりに皆で食卓を囲み、昔のような楽しい時を過ごす。そこに丁度グリモーが到着し、ミレディーの息子がフランスへやってきたことを報告する。 |
8 |
チャールズ一世の手紙 |
イギリスの内乱を避けてパリに亡命中の英国王妃は、敗戦の色濃い英国王のためにフランスへ協力者を探しに来た、ウィンター卿の訪問を受ける。 |
9 |
クロムウェルの手紙 |
一方、修道僧に変装したミレディーの息子モードントは、マザラン枢機卿のもとへ、クロムウェルからの親書を届けに来た。 |
10 |
マザランとアンリエット王妃 |
彼と入れ替わりにやってきたのは、英国王への協力を求める英国王妃だった。生返事をするマザランに失望した王妃は、ウィンター卿を連れて退出する。 |
11 |
不幸なる人びとは、偶然をときに神の摂理だと思いこむ |
二人が新王宮へ戻ると、グラモン元帥の手紙を携えたラウルが待っていた。ウィンター卿は彼を通じて、協力を頼もうと探していた昔の知り合いラ・フェール伯爵の居所を知る。 |
12 |
伯父と甥 |
ウィンター卿をずっと尾行していた甥のモードントは、母の死に関わった男たちへの復讐を誓い去っていった。 |
13 |
父性愛 |
休暇をもらって帰宅したラウルと楽しい時間を過ごすアトスのもとを訪れたウィンター卿は、彼とアラミスに英国王妃と会ってくれるように依頼する。 |
14 |
救いを求めるもう一人の王妃 |
アトスとアラミスは英国王妃にイギリスへ渡って、英国王を助けてほしいと頼まれ、二つ返事で引き受けることに。 |
15 |
最初の予感はつねに正しいという証明 |
ブーローニュでウィンター卿と落ち合ったアトスたちは、船に乗り込もうとするが、モードントが波止場の先端に現れ、姿を見られてしまう。 |
16 |
ランス戦勝の謝恩式 |
フランス軍の祝勝に紛れて、フロンド派のブルッセル参事官が逮捕され、パリ市民の暴動が起きる。 |
17 |
サン・トゥスターシュ教会の乞食 |
アンヌ太后と決別したレス大司教補は、フロンド派の内乱を企て、司祭たちに三人の協力者を紹介してもらう。 |
18 |
サン・ジャック・ラ・ブーシュリーの塔 |
レス大司教補は、協力を約束するプランシェやローシュフォール伯爵と打ち合わせたあと、パリの乞食をとりまとめるという謎の男に会う。 |
19 |
暴動 |
翌朝、パリはブルッセル逮捕に反対するフロンド派の蜂起により暴動の場と化していた。ダルタニャンらは、急ぎ王宮に駆けつける。 |
20 |
暴動から叛乱へ |
マザランは暴動を静めるため、レス大司教補と交渉を進めようとするが、アンヌ太后の抵抗に会う。だが民衆によって王宮の門が押し倒され、身の危険を感じた太后は不承不承ブルッセル釈放命令に署名し、暴動は間一髪で収まる。 |
21 |
不幸は古い記憶を呼びさます |
屈辱を受けたアンヌ太后は、フロンド派に一矢報いるためにパリから抜け出すことを思いつくが、マザランは反対する。そのとき、ダルタニャンの昔の働きを思い出し、彼に手紙を書く。 |
22 |
会見 |
アンヌ太后とマザラン枢機卿に別々に呼び出されたダルタニャンは、どうやら別々の用事を命令され忙しくなりそうな気配。 |
23 |
逃亡 |
サン・ジェルマンへの逃亡を計る太后より一足先にと、マザランは、ダルタニャンに依頼してパリ脱出を敢行する。 |
24 |
大司教補の馬車 |
太后が王宮を抜け出そうとしたとき、企てに気づいた民衆たちが王宮に押し寄せたが、ダルタニャンの機転で国王の姿を確認した民衆は引き返していった。それを見届けたダルタニャンらは大司教補の馬車に乗って、見事太后と国王のパリ脱出を成功させる。 |
25 |
ダルタニャンとポルトス、わらを売って大儲けする |
国王について急遽パリを脱出した王侯たちはベッドにも事欠く有様で、ダルタニャンはわらを買い占めてひと儲けする。そして、マザランからイギリスへの使者に任命されてブーローニュへ向かうことに。 |
26 |
アラミスの消息 |
旅支度のためにパリへ戻ったダルタニャンらのもとへ、アトスとアラミスの手紙が届いていた。そこにはモードントという男に警戒をするようにと記されていたが、ブーローニュで二人が合うように命じられたクロムウェルの使者は、まさしくその男だった。 |
27 |
スコットランド人、誓いを裏切り、錏銭一文で国王を売る |
ニューカッスルでクロムウェル軍と相対した国王軍は、スコットランド兵たちが国王をクロムウェル側に売り渡したことで、一気に窮地に追い込まれる。 |
28 |
復讐鬼 |
決死の覚悟で国王を護り、突破口を開かんとするアトスらの前に、モードントが現れ、ウィンター卿を射殺した。国王は捕まり、その場に居合わせたダルタニャンとポルトスはアトスとアラミスの命を救うため捕虜にする。 |
29 |
オリヴァー・クロムウェル |
モードントは早速クロムウェルのもとに伺候し、ダルタニャンらが捕虜にした二人の男の身柄引渡を願い出て、了承された。 |
30 |
四人の貴族 |
ダルタニャンらは、アトスとアラミスを救う手建てを考えるが、クロムウェルへの使者となっている自分の立場を考えると、よい案が浮かばない。そこへ、モードントがやってきた。 |
31 |
神さま、お助けを! |
復讐に燃えるモードントと対峙し、友人たちの命を救うことを決心したダルタニャンは、彼に将軍の書きつけをもらってくるように要求すると、一計を案じ、皆で宿舎から逃亡する。 |
32 |
いかなる困難に際しても勇者は勇気を失わず、丈夫な胃袋は食欲を失わざること |
追っ手を振り切った四人は、再び友情を通わせ、力を合わせて国王を救出することを決意する。 |
<背景:ブローニュの港でアトス&アラミスに復讐を宣言するモードント>
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©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部 2001/文:NO.19いせざきるい>