アトス(Athos)

1595年生/1664年ブラジュロンヌ没、別名/オリビエ、ラ・フェール伯爵
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三銃士の一人。ベリー地方の名門貴族でありながら、妻に裏切られた痛手から、名前を隠して銃士となる。ミレディと名を変え、ダルタニャンの命を狙うかつての妻と再会。彼女の処刑を執り行う。(「三銃士」編)

ブロワの領地ブラジュロンヌで、シュヴルーズ公爵夫人との一夜で授かった息子ラウルの養育に専念していたが、息子を軍隊へ送った後、宰相マザランに叛旗を翻すフロンドの乱に参加。また、パリ亡命中の英国王妃アンリエットの依頼によりアラミスと共に英国王チャールズ一世の救出に渡英する。(「二十年後」編)

チャールズ一世の遺言を守り、流浪の英国皇太子チャールズ二世の即位に協力するため渡英。その後、しばらく領地に戻っていたが、息子ラウルの許婚だったルイズを仏国王ルイ14世が見初めたために、国王に直訴を試み、拒否されたために剣を折り袂を分かつ。以後、失恋の痛手を負ったラウルを見守り運命を共にする。(「ブラジュロンヌ子爵」編)

アトス名言集

「泣くがいい、思いきり泣くがいい。きみの心は、恋と若さと生命に満ちあふれているんだから!おれだって、できるものなら、きみみたいに泣いてみたいよ」(「ダルタニャン物語2」第33章)

「このおごそかな夜、われわれを眺め、ぼくたちの言葉に耳を傾けたもう神のまえで誓う。ぼくの剣はこんご決してきみたちに触れることはないだろう。ぼくの目は決して怒りに燃えることはないだろう。ぼくの胸に憎しみが宿ることは決してないだろう。」(「ダルタニャン物語3」第30章)

「ぼくは愛する人たちの死を除いては、あらゆることに耐えられる強い人間なんだ。ただ、愛する人たちの死にたいしては、特効薬などあろうはずはなく、死ぬ者が勝ち、見送る者が敗けるに決っているのさ。」(「ダルタニャン物語11」第13章)

©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部/文・No.19いせざきるい>

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