■スネオヘアーについてツラツラと                                    (2004.5.23)

前置き
 確か2002年の秋でした。スペースシャワーTVを何気なく眺めていたら、TOWER RECORDのインストア イベントへ向かう最中のスネオさんが登場していました。その年発売された2nd Single『訳も知らないで』のPVもよく流れて いたのですが、私は「あー、また赤ギンガムチェックシャツの人出てるよ...」くらいにしか思って なかったのです。で、そのインストアイベントへ向かうスネオさんに数々の困難(?)が 待ち受けており、PVと同じように子犬を助けてしまったりして果たして無事会場に辿り着く ことができるのか?というハラハラの内容でありました。(勿論ちゃんとイベントには間に合ったんですがね。歓声上がってた。) この時「スネオヘアーって一体何者?」と少し気になってしまったのですが、 名前からしても「どうか?」と思わざるを得なかったので、ふふーんと軽く流しておりました。 (今思うと、ビデオに録っておけばよかったのですが。。。)

 しかし、『訳も知らないで』のPVをよーく見聴きしてみると スネオヘアーの名前から想像もつかないくらいに、「あれ?もしかしたらイイかも」 という気がしてきたのです・・・でも、なんか一時的な気の迷いのような感じもあったので ちょっとそのまま様子を見ようということに。(その頃、私の心を占めるのは中村一義くんの"100s"でありました) ところが、数ヶ月経っても『訳も知らないで』のサビと最後の箇所(コーラス)が頭から離れなく なっているようなー?!なんか止められない気分なのです。スネオ病です。

 そして、偶然ですがスネオさんが登場している「SPRING 2002年11月号」(中谷美紀表紙)を 買っていたのです。スネオさん行きつけ(とか言いながらあまり普段は行かないそうですが) のカフェを紹介してました。青山にある「OFFICE」という所だそうです。 「へぇー、雑誌にも出てるよ・・・しかもSPRING」と思ったような記憶がありますが、 あまり気に留めなかったかも。

 「やっぱりCDを買おう!」とようやく思ったのは2003年のお正月明けのことです。 とうとうメジャー1stアルバム『スネスタイル』を購入しました。またしてもタイトル及び ジャケットの絵(中は紙芝居仕様)に半信半疑な想いも抱いたんですが。聴いてみると、そんなことはどうでもいいくらいに 「!」というインパクトと『訳も知らないで』をようやく好きな時に聴けるっていう安堵感が。 そして、2003年は自分にとっても結構な転換期であったので、スネオさんのアルバムを買ったことも 心機一転の一部かも・・・と強引に思えたりして。(ハナレグミのCDも同じ日に買ったのですが)

 このアルバムは、1回聴いただけだと全曲同じ調子に思えて(リズムがどれも似てる) 飽きそうなんですが何回も聴くと味が出てくるというか、何回聴いても飽きない名盤だと私は 勝手に思っています。クラムボンのDr.伊藤さんも参加してるし。ま、そんなわけでスネオさんの曲でわりと好きなものについて 新旧いろいろ個人的に書かせてもらいます。しまった。前置きが長すぎました。。。

■曲順は思いついたまま(第一弾)                                   (2004.5.23)

訳も知らないで
上の方にも書きましたが、スネオさんを知ったきっかけになった曲。 泣きの1曲。「雨」がポイント。
切ないサビが何度も出てきて頭から離れない。 曲の最後までしっかり聴きたくなります。
しかし途中で色んな音に紛れて「スネオ、耳大きい」って・・・
現在位置
この曲は3パターンあります。(インディーズ時代に出た『ノーパンライフ』、 メジャー前のシングル、『スネスタイル』収録Ver.)
インディーズ時代のは音が悪いというかチューニング大丈夫か?という 気もするけど、原石!ってことで。
シングルはかなりU2風なギターアレンジ。(私U2好きなんですが)
なんと言ってもこの曲は歌詞が良いです。 私は東京に住んだこともないし、東京タワーに月がささってるのも見たことは ありませんが、なんとなく風景を想像できてしまう。 そして心情も思い浮かぶのです。確かスネオさんはバイトしてた時に この曲を書いたそうですが、不安定な自分の居所から眺める風景を描くのが うますぎます。1回ライブで聴いたけど、迫力に飲み込まれそうになりました。
アイボリー
勢いと気合いのメジャーデビューシングルですね。もう何も言えません。
PVの刑事役熱演。スクールメイツとの共演。 おまけのPV映像(HIP HOP Ver.とスティックのりを乾いた唇に...)も。。。
しかし、歌い方が今に比べるとちょっと弱い気がするかな。 やっぱりだんだん歌い方って変わるなぁ。
自問自答
ZAZEN BOYSの曲とは一切関係ありません。『スネスタイル』に入ってます。
アコースティックVer.が『Over the River』のC/Wに収録されてますが、 かなりいい!落ち着きます。
まさにタイトルどおりの歌詞でぐるぐる回っている感じ。この感覚、分かる。
後ろ向きとも取れるけど、スネオさんはそれだけじゃない もっと複雑なものを抱えている気がします。
こうしてはいられない
インディーズ1st『SUN!NEO!AIR!』と、メジャー前のシングル収録(こっちはサビから始まる)。
この曲の歌詞は『現在位置』に通じるものがあって、空気感とか温度感の 具合にグッときます。
ちょっと前に進めそうな気がしてくる曲です。 何かを眺めてる描写が私は好きなのかもしれませんが...
ナロウカーヴ
インディーズ1st『SUN!NEO!AIR!』と『夏より』に収録。
またしても雨が...隠れた名曲というのでしょうか。
淡々としてるんだけどこれまた泣きが入ります。 歌詞が臭い方向へ転んでない所が好きです。
打ち上げ花火
聴けば聴くほど味が出るというのは、まさにこうゆう曲ですね。 インディーズ1st『SUN!NEO!AIR!』とメジャー2nd『a watercolor』に収録。
スネオさんは真夏にもボーっとしているわけですが。 インディーズ盤は、なんともいえない声で歌っているので脱力しそうですが聴いているうちに くせになります。あとは打ち込みの音がピヨピヨと。。。
歌詞で色んな想いを言い切ってしまうのも悪くはないんだけど、 スネオさんは描写だけで気持ちまでが浮かんでくるような歌詞を書いてしまうので 自由な感じで良いなぁと実感できる1曲です。
てっぺん
インディーズ1st『SUN!NEO!AIR!』と『スネスタイル』に入ってますが、 後者Ver.は「河合荘MIX」(スネオさんが住んでいたアパート名称。閉切って宅録してた部屋)。 ガツンと歌ってもいい感じの曲なんだけど、『SUN!NEO!』の歌い方は本当に ゆるいなぁ。
河合荘MIXの勢いが私は好きです。是非ともライブで聴きたいです。
最新シングル『ヒコウ』とは視点がちょっと違うなぁと思いました。 下からビルを見上げてますね。
Over the River
川越って言われてる曲です。地名ですね・・・
ドライブしながらわからないとか自信ないとか、 変わる、変わらないとか色んな感情が渦巻いてます。
こうゆうのがスネオさんの歌のいい所だと思ってます。メロディーごとスーっと染み込みます。
もやもやした感情を歌った名曲とは裏腹に(?)PVは頬が緩むような素敵な仕上がり。 私はこのPVが一番好きかも。。。

                        ■ ひとまずこの辺で。第二弾も計画中 ■