肩・腰の痛み、スポーツケアは半田市の都接骨院へ!東海市・知多市・大府市・東浦・阿久比・武豊・美浜・南知多町の皆様もどうぞ!


業界合同出版物原稿

    タイトル「治療概念を変えてくれた患者さんとの出会い
   

  治療概念を変えてくれた瞬間は何気ないある日の現場で起こりました。さまざまな書物と自己
 体験から治療概念を作ってきたときに参加したセミナーでそれまでを大きき乗り越える言葉に出
 会ったのです。「疾病観察」ではなく「人間観察」。セミナーからの帰宅のときに改めて目に留まっ
 たこの言葉を感じながら治療時の心構えを変えていこうと決めました。その数日後、Yさんは患者
 さんの紹介で来院されました。「肩の痛みがあります」訴えも今までに何千回と聞いたもの。
  しかし、聞いているときの私の見方は以前とは明らかに違っていました。大げさに言えば「Yさん
 の人生を見て治療しよう」という姿勢。通常通りの施術を始め、Yさんの体に触れながらイメージし
 ていきました。するとYさんは少し経ってからポツリポツリと自分のこれまでの人生を語り始めてく
 れたのです。Yさんは精力的な女性で地元の有力政治団体の女性リーダーにもなっている方。
  家庭にも恵まれやさしい旦那さんと優秀な息子さんもいる、幸せな方でした。ところが、ある日突
 然よき伴侶である旦那さんが他界し、さらに半年後に自慢の息子さんもエリート会社員によくある
 過労死によって大きく心を傷つけられたのです。来院されたときはちょうど傷心していた自分を周り
 の人が温かく励まし、少しずつ立ち直ってきた頃でした。心の準備があった私は驚きながらも「そう
 だったんですか」「大変でしたね」と共感し、自分も人生の師としていた母親を早く亡くしたことを話
 しました。10分の治療でしたが、最後にYさんは泣きながら「痛みは無くなりました。いろんな先生
 に診てもらったけど、間瀬先生は一番の先生です。」たしかにそれまでに培った治療技術で肩の
 痛みに向かい処置をしました。
  しかし、それだけでこの最後の言葉を聞けたとは思っていません。私の患者さんを診る姿勢が広
 く大きくなり、感じたYさんが心を開いて話してくれ、お互いに共感ができたことが結果につながった
 のだと確信しています。セミナーで聞いた言葉から実践して体感した大きな治療概念と治療家人生
 を変えてくれた瞬間でした。それからは自然に患者さんにかける言葉も変わってきました。何気ない
 最初の言葉「どうしたの?」という言葉から始まる中に痛みだけでなく患者さんの心に話しかける姿
 勢が生まれたのです。その後多くの患者さんと接していますが、感じるのは「心身一如」。心と体は
 密接に関係し、人の体に体現されているのだと感じています。Yさんはその後数回来院され今は来
 ていません。しかし、今はYさんが元気に前を向かって生きておられるのだと思っています。またい
 つかYさんが来院されたら、前以上にYさんのことを考えながら施術していきたいと思っています。
  治療家は心と体に触れることのできる権利を持っています。今の治療業界で少なくなりつつある
 権利を自覚し、多くの患者さんに触れていきたいと思っています。


                                  2007年9月12日
                                  愛知県半田市船入町20
                                  都接骨院   バランスダイエットクラブ
                                  間瀬 博吉