お薦めの海外関連サイトで見たのですが、英語の本で“The son of Porthos; The death of Aramis”「ポルトスの息子、アラミスの死」（仮）と言うタイトルのものがあるそうですね。説明によると、100年ほど前に米国人作家が書いた贋作で、題名からしても「ブラジュロンヌ子爵」の続編になってしまうようです。人気投票で群を抜くアラミス（さま）の最期については「あまり軽々しく書かないで！」という声も聞こえそうですが、いったいどんな内容なんでしょうか？＜1998.9.6 質問／ホームページ読者＞
お問い合わせの"The son of
Porthos"については、下記のとおり米国の書籍目録にも掲載されております。（資料協力／No.108 Suzanne）
Mahalin, Paul,
1838-1899.
The Son of Porthos; or The death of Aramis. By Alexander Dumas...From the
latest French ed., by Henry L. Williams. New York, F.M.Lupton publishing
company, c 1892
284p. 19cm. (The souvenir series, no.61)/(American series no.303)
An abridged translation of the author's Le fills de Porthos, incorrectly
attributed to Alexander Dumas, the Elder.
これによると、デュマのフランス語オリジナルの著作の翻案作品というふうにも受け取れますが．．．詳しい方の追加情報をお待ちしています。
その内容については、以前うちの倶楽部でも話題になったことがありますが、実物を入手できた会員がいまだおりませんので、当方では詳細の確認はとれていません。しかし、最近になってフィンランドのファンElinaから情報が入りましたので、内容を簡単に紹介すると共に原文の英語も転載しておきます。
「ポルトスの息子」は、デュマ自身の著作で、各種回想録をもとにしたものではないと考えます。これは、ポルトスの息子の物語で、アラミスの死で終わっています。この本によると、ポルトスがアラミスと共に要塞を建設しているときに土地の娘と恋に落ち、息子ができたということになっています。そして、この息子が成長してパリへ上京し、父の消息を探し、銃士たちとアラミスに会いますが、ここで何らかのいざこざがあって、最後にはアラミスが彼と決闘し、アラミスが死ぬことになるのです。
"The Son of
Porthos" is a sequel written by Dumas himself. I guess it isn't based on
the memoirs. It tells the story of Porthos' son and ends up in the death of
Aramis. The book says when Porthos was building the fortress with Aramis on the
island that's name I don't recall, he fell in love with a local girl, only 18
of age, but she also fell in love with him. They had a son together, but as you
know then Porthos died.
When the boy grows up
he travels to Paris, if I remember correctly to search for information on his
father, who he really was. He meets some musketeers too and finally Aramis.
There was some conflict between him and Aramis that I think ended up in a duel
between them. When Aramis finds out whom he's fighting with he surrenders and
dies, something like that anyway. There's some years since I read that book. I
found it from a library.
＜№19 いせざきるい＞
これは実際にその本を読んだ人のレビューなのですが、その人によると、「この小説の作者がデュマとなっているのはただ単に彼が署名したからであって、現代ではこの小説が実際にデュマによって書かれたことを示す証拠はほとんどない」とのことです。
ちなみに、この人はこの小説を最悪の小説と評しています。それから、この本はもう絶版になっています。
＜Fromアメリカ／ホームページ読者＞
＜三銃士ファンクラブ銃士倶楽部＞