ソフィー・マルソーの三銃士

<情報更新日:1999年2月8日>


原作の人物設定を使った後日談パロディ。主演ソフィー・マルソーはダルタニャンの娘役。
1996年6月29日から日本公開。

原題:LA FILLE DE D'ARTAGNAN('94仏)
監督:ベルトラン・タヴェルニエ
配給:アートキャップ
ビデオ発売:アート・キャップ(\15,800/製品番号ACT-0020)

STORY

修練女(シスター見習い)のエロイーズ(ソフィーマルソー)は、なぞの一団に修院長が殺されたウラには陰謀があるにちがいないと勝手に決めつけ男装して、パリに住む父ダルタニャンに助けを求める。
国王の不興を買い隊長をクビになっていたダルタニャンは娘のねがいをすげなく断るが、いろいろあってアラミス、ポルトスとエロイーズとそのBF(ビーファイターじゃないよ)で武芸に全く秀でていないカンタン君の5人で真相究明の旅に出る。
マザラン一味も入り乱れ、結局本当にクラサック公爵による国王暗殺の陰謀があったことが判明。死んだはずのアトスも登場。陰謀は未然におわりクラサック公爵はこらしめられ、ダルタニャンは名誉を回復、銃士隊長に戻ったのであった。 <イラスト&文/No.108 Suzanne>


感想コメント

銃倶の会誌のレポートを見て、“一体どんなアトスなんだ??”と不安があったのですが、予想以上に楽しめました(^^)メジャーな三銃士映画では会話が英語になっているのに(レスター版もそうですよね?←実はまだ見ていないんです^^;)違和感を感じていたので、フランス語で話している四銃士が見られたのがうれしかたです(^o^)
アトスは“デブでもハゲでもドーンと来い!(笑)”と思いながら見ていたので、この映画のアトスは許容範囲でした。でも、ダルやアラミス、ポルトスが原作の雰囲気に近かった分、(わたしの中で)アトスの間抜けさが強調されてしまいました(^_^;)
“退役後の四銃士”という同じ題材を描いても、原作の設定を逸脱してもあくまでエンターティメントにこだわるハリウッド映画(「仮面の男」)と、エンターティメント性よりは原作のテイストにこだわるフランス映画(「ダルタニャンの娘」)との違いをまざまざと感じました。それ以上に原作テイストたっぷりのフィリップ・ノワレ@ダルを見て、“超二枚目の”ガブリエル・バーン@ダルはハリウッドが描いた『夢』そのものだとつくづく思いました…。

<1999.2.8/No.270 なるせまやこ>

Suzanneさんのレポートどおり、ちょっと退屈なところもままある(長いチャンバラシーン、とにかく多い移動シーン、ムダとしか思えない会話…笑)ものの、おフランス映画なのでそこは目をつぶって(笑)。
ダルタニャンのDNAが入って元気一杯のヒロインと、悩めるパパ・ダルタニャン、そして原作知らないとわからないセリフの数々を楽しめる作品です。ミレディばりの赤いドレスの美女やロシュ伯か?という片目の男も出てくるので、原作ファンのかたは是非見てみてください。

<No.192 KIRIE・W>

9月上旬大阪のホクテン座で観てまいりました。ストーリー展開にやや退屈なところがあるものの、三銃士ファンならきっとたのしめる掘り出しモノ的作品です。まず人物が原作味にあふれているのが嬉しいです。各キャラクターがいかにも「そんな感じ」に仕上がっています(アトスは除く)。
私が気に入ったのはアラミスで、彼はメガネをかけている、というザン新な設定ですが全く違和感がなくて、それどころか他の三人が革っぽい茶色の服なのにアラミス1人で黒いビロードの服をきているとか、とにかく(他のキャラクターもそうですが)こだわりが感じられます(もちろん髪は黒)。
その他の設定やセリフにちりばめられたユーモアも原作をよくわかっているという感じでファンには嬉しい限り。難を言えばチャンバラシーンがやたらと長い。チャンバラでなくても剣術に関するこだわりが各所に目立ち、少々退屈ですが一見の価値はある作品なのでビデオがでたらぜひみてください。

<No.108 Suzanne>

 


三銃士映画コレクションへ

銃士倶楽部のホームページへ