リチャード・レスター監督作品・三銃士三部作


イギリス作品。原作に最も忠実な三銃士映画の三部作。原作・三銃士編を「三銃士」「四銃士」の二作品として同時期に撮影。二十年後編を再び同キャストで二十年後に撮影するという、三銃士ファンのために作られたような凝った作品。リアリズムを追求した時代考証も必見。

「三銃士」(1973年)

ダルタニアンが上京、三銃士と出会い、アンヌ王妃の首飾りを取り戻すエピソードの映画化。公開当時、英国王室選定映画に指定された。文句なしに楽しい冒険活劇に仕上がっており、「三銃士」の入門としては、おすすめの映画。

ビデオ 東北新社/製品番号VZ-323/\3,800(「買うビデオ最新カタログ」1999年版より)

「四銃士」(1975年)

コンスタンスの拉致から始まって、ミラディーことウィンター夫人との恋と陰謀の駆け引きを中心に、ラ・ロシェルの戦い、そして修道院でのクライマックスまで、原作の名シーンをうまく取り入れている。人物の描かれたドラマとしては、「三銃士」よりこちらのほうが見ごたえあり。

ビデオ 東北新社/製品番号VZ-324/\3,800(「買うビデオ最新カタログ」1999年版より)

「新・三銃士 華麗なる勇者の冒険」(1989年)

今は亡きミラディーの子供がモードントならぬ、男装の美女ジャスティンとして登場。英国王救出の旅に出た銃士たちの行く手に立ちはだかる。しかもアトスの息子ラウルとのロマンスや幼いルイ14世へのアプローチまで描かれて、更なる続編への期待を抱かせる。これ一本に「二十年後」のエッセンスを全て詰め込もうとしたために、原作に忠実とは言い難く、原作や前作を知らない人には少々難しい展開のよう。とはいうものの、ファンにとっては存分に楽しめる作品。

ビデオ エスピーオー/製品番号OPS-394(字幕スーパー版)/\15,800


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©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部/<文:No.19いせざきるい>