ルイ13世三銃士が仕えたフランス国王。アンリ4世とマリー・ド・メディシスの息子。小心で神経質な性格。枢機官リシュリューの陰謀で、アンヌ王妃に不信感を抱く。< From「三銃士」> |
画: Philippe de Champaigne |
アンヌ・ドートリッシュスペインのハプスブルク王家から嫁した、美しく気位の高いルイ 13世王妃。枢機官リシュリューに深く恨まれ、ダルタニャンの活躍により危機を救われる。後には、幼少のルイ14世の摂政となり、枢機官マザランと共にフロンドの乱に直面。再び、ダルタニャンらに窮地を救われる。ルイ14世の時代には太后として、息子の愛人ルイズに眉をひそめる姑として登場。「三銃士」最大のトラブルメーカーである。<From「三銃士」「二十年後」「ブラジュロンヌ子爵」>(1601-1666) |
画: Rubens |
チャールズ1世悲劇の英国王スチュアート。ダルタニャンらの救出作戦むなしく、清教徒革命の標的となり、モードントの手で断頭台の露と消える。< From「二十年後」> |
画: Van Dyck |
アンリエット王妃ルイ 13世の妹。チャールズ1世の妃。クロムウェルによる清教徒革命中、パリに亡命していた薄幸の王妃。<From「二十年後」> |
画: A.Van der Werff(推定) |
チャールズ2世父チャールズ1世の死後、放浪流謫の英国王であったが、アトスとダルタニャンの活躍により、英国に王政を復古する。< From「ブラジュロンヌ子爵」> |
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ルイ14世太陽王とうたわれたフランス国王。フロンドの乱では、貴族たちに宮廷を追われる、いたいけな幼い国王であった。枢機官マザランの死後、絶対王政を宣言する。一方、恋多き青年としてアンリエット王弟妃やラウルの婚約者ルイズに心を寄せ、宮廷に波乱を巻き起こす。< From「二十年後」「ブラジュロンヌ子爵」> |
画: Wallerand Vaillant |
アンリエット王女イギリス王チャールズ2世の妹。父親は、チャールズ1世。ルイ 14世の弟、オルレアン公フィリップに嫁した絶世の美女。その気品と才知で、国王を初め多くの男心を捉えてしまう。ラウルの親友ギーシュ伯爵やバッキンガム公爵(もちろんアンヌ王妃に言い寄った公爵の息子のほう)も彼女の魅力のとりこであった。<From「二十年後」「ブラジュロンヌ子爵」> |
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マリー・テレーズスペインのハプスブルク王家から嫁した、ルイ 14世の王妃。<From「ブラジュロンヌ子爵」>(1638-1683) |
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王弟フィリップルイ 14世の王弟殿下。ルイ13世の王弟ガストン公の没後、オルレアン大公となる。<From「ブラジュロンヌ子爵」> |
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フィリップ王子ルイ 14世の双生児の兄弟。王位継承についての紛争を避けるため、マルキアリという名でバスチーユに幽閉されていたが、アラミスの陰謀により、ルイ14世とすり代えられる。しかし、陰謀の失敗により鉄仮面をかぶせられて、サント・マルグリット島に流される。<From「ブラジュロンヌ子爵」> |
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−ルイ
13世に愛されたもうひとりのルイズ物語−ルイ
13世とアンヌ王妃は、結婚してからも20年間不仲であった。そんな二人の前にあらわれたのが、王妃の新しい侍女となったルイズ・ド・ラファイエットだった。器量も人並み勝れ、慎み深くて落ち着いた物腰のこの美女を国王は一目で気に入った。しかし、ラファイエット嬢は、王妃を差し置いて国王の愛を受けることの罪深さに修道院に入る決心をする。そして会見に訪れた国王に王妃と仲良くするように懇願するのであった。会見が終わったとき、外は大嵐だった。国王の住居であるサン・ジェルマン宮に帰るのは危険だった。傷心の国王の心をよぎったのは、修道院から近いルーブル宮にいる王妃だった。かくして翌年には、王家に待望の跡継ぎが誕生することになったのである。
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©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部/文:No.19いせざきるい>