ポルトスのモデル

実在のポルトスは、1617年2月2日にポーの新教徒の家で生まれたイザアク・ポルトーという人物だった。ヘブライ系の名前は、当時の新教徒の家庭ではよく用いられていた。また、ポルトーの城は、現在もポーの西方、ランヌ・オン・バレトワに実在している。

彼は1640年に王家の親衛隊に在籍し、1643年に銃士となった。
シャルル・サマランによると彼のその後の足跡は不明であるが、ライモン・デュマは、彼が1670年まで故郷ポーで生きていたと記述している。

また「アレクサンドル・デュマとオーギュスト・マケ」の著者、ギュスタフ・サイモンは、「三銃士」執筆の協力者であるオーギュスト・マケの祖父およびデュマの父であるデュマ将軍が文学的なポルトスのモデルとして採用されたとしている。



現存するランヌのポルトー城
ジット・ド・フランス加盟の民宿



17世紀の建物を修復した同城内部

参考文献

Les trois mousquetaires / Vingt ans apres (Bibliotheque de la pleiade)」 Gilbert Sigaux/注釈・解説、1962年Gallimard社/発行,ISBN2-07-010180-0
「世界の文豪叢書・デュマ」評論社/発行

©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部/文:No.19 いせざきるい>

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