「ダルタニャン物語」月報リスト

昭和43年に発行されたハードカバー版付録の月報詳細および帯のアオリ文句をご紹介します。


1「友を選ばば三銃士」

昭和4388日発行/第1回配本

月報:A・デュマ肖像/現代政界を予言する(武田泰淳・作家)/アンリ四世(図版&解説)/リュクサンブール広場(図版&解説)/ダルタニャン、三銃士らの戸籍しらべ(鈴木力衛)

:「恋と、武勇と、陰謀と・・・」「陰謀と復讐、恋と冒険、スリルとユーモア、小説も面白さをふんだんに盛り込んだ歴史小説の最高峯」

「ダルタニャン物語」の魅力(別冊6pの発行記念各界賛辞):阿川弘之(作家)/網野菊(作家)/荒正人(文芸評論家)/井上靖(作家)/伊吹武彦(京大名誉教授仏文学)/石坂洋次郎(作家)/入江徳郎(朝日新聞論説委員)/遠藤周作(作家)/尾崎秀樹(文芸評論家)/岡本太郎(画家)/鹿島守之助(鹿島建設会長)/加東大介(俳優)/金沢誠(学習院大教授西洋史)/菊村到(作家)/源氏鶏太(作家)/小林正(東大教授仏文学)/今日出海(作家)/杉浦明平(文芸評論家)/杉村春子(女優)/杉森久英(作家)/田辺貞之助(早大教授仏文学)/田村泰次郎(作家)/辻邦生(作家)/仲代達矢(俳優)/中村光夫(文芸評論家)/平野威馬雄(レミの会会長)/福永武彦(作家)/藤田弓子(女優)/藤本義一(放送作家)/堀田善衛(作家)/丸山熊雄(学習院大教授仏文学)/三好徹(作家)/水上勉(作家)/山本健吉(文芸評論家)/結城昌治(作家)/吉村昭(作家)

2「妖婦ミレディーの秘密」

昭和4388日発行/第1回配本

月報:アンヌ・ドートリッシュ肖像/「ダルタニャン物語」の誕生(小林正・東大教授)/ルイ13世(図版&解説)/サン・ドニ門(図版&解説)/A・デュマの創造した人物(鈴木力衛)

:「復讐をたくらむ魔性の女」「ダルタニャンの行く手に神出鬼没する妖婦ミレディー。酷薄な奸計と、男勝りの度胸によって復讐を企む悪女の正体は?」

3「我は王軍、友は叛軍」

昭和43912日発行/第2回配本

月報:ロングヴィル夫人肖像/デュマと歴史小説のことなど(なだ・いなだ・作家)/マザラン枢機官(図版&解説)/新王宮の庭園(図版&解説)/A・デュマの文章(鈴木力衛)

:「『二十年後』。いよいよ佳境に入る大ロマン!!」「物語は興趣横溢する二十年後。四銃士の奇しき運命を躍動的に描く。鈴木力衛氏個人訳による本邦初訳の偉業!!」

4「謎の修道僧」

昭和43912日発行/第2回配本

月報:ルイ十四世肖像/「ダルタニャン物語」読まざるべからず(山本健吉・文芸評論家)/マリー・ド・メディシス(図版&解説)/フロンド党の集合(図版&解説)/A・デュマにまつわる伝説(鈴木力衛)

:「『三銃士』を凌ぎ波瀾万丈」「四人の銃士はいまや妥算と駈引きの四十代。『三銃士』を凌ぎ波瀾万丈。手に汗握る一大ロマンを展開。・・・・・・」

5「復讐鬼」

昭和431012日発行/第3回配本

月報:アンリエット王妃肖像/和様三銃士見立て(福永武彦・作家)/チャールズ一世(図版&解説)/ホワイト・ホール(図版&解説)/翻訳者は裏切り者?(鈴木力衛)

:「小説の醍醐味横溢した圧巻」「英仏両国を股にかけ、大冒険に命を賭ける四銃士。『二十年後』の掉尾にふさわしい、血湧き肉躍る圧巻!!」

6「将軍と二つの影」

昭和431112日発行/第4回配本

月報:マリー・ド・マンシーニ肖像/「ダルタニャン物語」の舞台(金沢誠・学習院大教授)/ガストン・オルレアン(図版&解説)/チャールズ二世(図版&解説)/ロングヴィル公爵夫人とコンデ大公(鈴木力衛)

:「第三部『ブラジュロンヌ子爵』の劈頭を飾る圧巻」「物語は第三部『ブラジュロンヌ子爵』に進展。大デュマの真価を発揮した勇壮な大ロマン!!」

7「ノートル・ダムの居酒屋」

昭和431212日発行/第5回配本

月報:コンデ大公肖像/ヒーローのいる痛快小説(遠藤周作・作家)/モリエール(図版&解説)/ラ・フォンテーヌ(図版&解説)/コンデ大公のこと(鈴木力衛)

:「王朝秘史を虚構化した傑作」「第三部『ブラジュロンヌ子爵』の第二巻。豊かな創造力により雄大な虚実の世界を展開する大ロマン。」

8「華麗なる饗宴」

昭和44112日発行/第6回配本

月報:フランソワ・ド・ヴァンドーム肖像/ネスルの塔の乞食(田辺貞之助・早大教授)/コルベール(図版&解説)/ラシーヌ(図版&解説)/王弟殿下と王弟妃(鈴木力衛)

:「絢爛豪華な恋愛絵巻!!」「第三部『ブラジュロンヌ子爵』の第三巻。ルイ十四世をはじめ、宮廷内の恋愛を描く興味溢れる一巻!!」

9「三つの恋の物語」

昭和44312日発行/第7回配本

月報:セザール・ド・ヴァンドーム肖像/鈴木先生の姿勢(水上勉・作家)/マントノン夫人(図版&解説)/大コンデ(図版&解説)/作者の思い違い(鈴木力衛)

:「愛憎心理の機微を見事に捉えた傑作!!」「第三部『ブラジュロンヌ子爵』の第四巻。人間の深層にほそむ愛憎心理の機微を見事に捉えた傑作!!」

10「鉄仮面」

昭和44412日発行/第8回配本

月報:ルイ・ド・ブールボン肖像/デュマとわたし(山内義雄・仏文学者)/ルイ十四世(図版&解説)/チュレンヌ(解説)/ルイ十四世とモリエール(鈴木力衛)

:「鉄仮面が登場する圧巻」「第三部『ブラジュロンヌ子爵』の第五巻。恋の葛藤、陰謀と復讐−『鉄仮面』の登場により最高潮に達する圧巻」

11「剣よ、さらば」

昭和44612日発行/第9回配本

月報:ガストン・オルレアン肖像/小説のなかの小説(船山馨・作家)/O・クロムウェル(図版&解説)/マリア・テレサ(解説)/『ダルタニャン物語』全十一巻を訳し終えて(鈴木力衛)

:「壮烈な戦死を遂げるダルタニャンの最期」「雄大な構想のもとに、千変万化のプロットを展開した大河小説『ダルタニャン物語』の最終巻!!」


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©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部/レポート:No.19 いせざきるい>