章 |
タイトル |
あらすじ |
1 |
森の女神も泉の女神も予言しなかった出来事 |
からかわれたと思い込んだ国王は、ルイズを責めるために彼女に会いにゆくが、彼女の言葉が真実だと知り、彼女に対して愛を誓う。 |
2 |
イエズス会の |
一方、イエズス会の管区長となったアラミスは、フーケにルイズを味方につけ、ヴォーの館での祝宴に応じるよう進言。国王の首をすげ替える大胆不敵な計画をほのめかす。 |
3 |
雷雨 |
空模様が悪いにもかかわらず宮廷中が散歩へ出ることになっていた朝、フーケは国王からヴォーの館での祝宴を依頼され、承諾する。国王は、王妃や王弟妃を差し置いて、ルイズの手をとり、森の小径へ誘った。 |
4 |
雨 |
アラミスとフーケが森の中で密談の最中、急な雷雨を避けようと立ち寄った洞窟の前に国王とルイズが駆け込んできた。二人の愛情を目の当たりにしたアラミスは、見込み違いを悟り、フーケがルイズに宛てた恋文を取り戻すよう王宮へ取って返した。 |
5 |
トビー |
フーケは恋文を取り戻すため、直接ルイズに会いに行ったが、ルイズは心当たりがないと取り合わない。恋文を届けた従僕のトビーが怪しいと睨んだアラミスだったが、コルベールと通じていることを思い出したのは、トビーが逃げた後だった。 |
6 |
王弟妃の四つのチャンス |
王弟妃を味方にするため、アンヌ王太后は、貴重な腕輪を景品にした福引きの会を開くことにした。 |
7 |
福引き |
福引きに当たったのは、国王だった。腕輪を欲しがりもせず王妃へ贈るよう勧めるルイズは、国王から腕輪を賜ることに。 |
8 |
えい、くそ! |
平和なフォンテーヌブローで暇をもてあましたダルタニャンは国王に休暇を願い出て、パリのプランシェのもとへ転がり込む。プランシェは気晴らしにフォンテーヌブローの別荘へと誘うが、ダルタニャンの心に影を落としていたのは、やはりアラミスの動きだった。 |
9 |
ベーズモーの |
アラミスと関係のあるらしいバスチーユのベーズモーに会いに行ったダルタニャンは、彼が慎重に構えすぎていることに疑惑を強くした。バスチーユを見張るうち、ベーズモーがポルトスに宛てた手紙を盗み見ることに成功する。 |
10 |
ポルトスの |
フーケの邸を訪れたダルタニャンは、ポルトスと再会し、体よく軟禁されていた彼を国王に拝謁させるという約束で、フォンテーヌブローへ行くことを承諾させる。 |
11 |
鼠とチーズ |
プランシェの店に立ち寄ったポルトスは、その旺盛な食欲で店の者たちを震え上がらせる。 |
12 |
プランシェの |
プランシェの別荘に着き、奥方を紹介されたダルタニャンらは、歓待を受け、楽しい一夜を過ごす。 |
13 |
プランシェの |
翌朝、ダルタニャンはプランシェの別荘から、墓地が見えるのに気付いた。粗末な葬式に参列していたのはアラミスで、シュヴルーズ夫人との密談まで目撃してしまう。 |
14 |
ダルタニャンの |
ポルトスの拝謁のため、根回ししようとするダルタニャンの悩みの種は、ポルトスがプランシェの奥方にまで触手を動かそうとしていること。忠告されたプランシェは上手く立ち回り、ダルタニャンのとりなしで三人は晴れて友人のまま別れることができた。 |
15 |
ポルトスの拝謁 |
ポルトスの拝謁に先立って、フーケはアラミスをローマへの使節として推挙していた。ダルタニャンは、それに加勢し、国王の承諾を引き出した。そしてポルトスは、国王の夜食に招待されることに。 |
16 |
釈明 |
謁見の後、アラミスはダルタニャンに近づき、彼の計画を見抜いていることを確信すると、味方に引き入れようと画策した。しかし、ダルタニャンはきっぱりと断り、二人は決別する。 |
17 |
王弟妃と |
ルイズへの嫉妬を感じた王弟妃は、ギーシュを呼び出し、国王がルイズに腕輪を贈った一件について見解を求めるが、親友ラウルの婚約者をあくまでも信じようとするギーシュの高潔な心に触れて、心引かれてゆく。 |
18 |
モンタレーと |
モンタレーとマリコルヌは、宮廷で起こっている三つの恋愛沙汰に深く関わることで、出世を果たそうと画策する。一方、ギーシュは、婚約者の危機をワルドから伝え聞いてラウルが苦悩していることを彼の手紙から知って、マリコルヌにルイズの守護を依頼する。 |
19 |
ワルドは宮廷でいかに迎えられたか |
宮廷に戻ってきたワルドは、ギーシュと言い争いをし、ルイズを中傷したために決闘することに。 |
20 |
決闘 |
ワルドとギーシュはロシャンの森で拳銃を打ち合って、ギーシュが銃弾に倒れた。助けに来たマニカンは、ギーシュが息をしているのに気付き、ワルドと共に担いで医者へ連れてゆく。 |
21 |
国王の夜食 |
国王の夜食に陪食したポルトスは、その食べっぷりで国王に気に入られる。 |
22 |
夜食ののち |
夜食のあと、国王はサン・テーニャンからルイズの返信を受け取る。同時にギーシュの事故を知った国王は、ダルタニャンに事の真相を確かめるように命令する。 |
23 |
ダルタニャンは、いかにして王命を遂行したか |
ダルタニャンは事故の現場を詳細に調べ、そこで決闘が行われていたことを、国王に報告する。そのとき、サン・テーニャンに連れられたマニカンが入ってくる。 |
24 |
待ち伏せ |
マニカンは、ギーシュが待ち伏せの狩をしていて、ギーシュにやられたという、見え透いた嘘を国王に話し、国王にじわりと問い詰められる。 |
25 |
侍医 |
ギーシュを診た侍医は、拳銃の傷であることを断言。国王の怒りを買うマニカンだったが、その決闘がある女性の名誉に関わるものだとほのめかして、難を逃れる。国王は詳細を聞き出そうと、マニカン以外の者を退出させる。 |
26 |
ダルタニャン、自分の誤りと、マニカンの道理を認める |
マニカンは国王にこの事件がルイズの名誉を守るために起こった決闘だったと真相を告白した。納得した国王は、狩りの事故だったというマニカンの主張が正しかったと認める。 |
27 |
二の矢の効用について |
王弟妃に呼ばれたマニカンは、事件の真相を聞かれ、ギーシュが王弟妃の名誉のため決闘したとうまくほのめかす。 |
28 |
フランス王国の記録係、 |
王弟妃は、瀕死のギーシュに愛情を寄せ、見舞いに行く。随伴したモンタレーはマリコルヌに報告の手紙をしたためる。 |
29 |
旅 |
フォンテーヌブローからの帰り道、王妃と一緒の馬車で退屈していた国王に、マリコルヌは王弟の馬を差し出す。国王は馬にまたがるとルイズの乗った馬車まで出かけ、つかの間の逢瀬を楽しむ。 |
30 |
女三人 |
王妃の憂鬱を心配した太后は王弟妃から、ギーシュの事件に国王の心を乱しているルイズが関わっていると聞き、ルイズを郷里に帰すよう勧める。 |
31 |
最初のいさかい |
太后は、ルイズを呼び出すと、宮廷を騒がせる色恋沙汰の首謀者として断罪した。一方、何も知らずにルイズの部屋を訪れた国王は、娘が悲しみに沈んでいるのがラウルのせいだと嫉妬を抱き、仲たがいしたまま部屋を後にした。 |
32 |
絶望 |
王弟妃からブロワへ帰るよう命じられたルイズは、国王が戻ってくるのを待ったが無駄だった。絶望に打ちひしがれた彼女は、こっそりと宮廷を抜け出す。 |
33 |
失踪 |
シャイヨの修道院へ向かうルイズは、道に迷い、間一髪のところでダルタニャンに助けられ、道案内してもらう。ルイズに口止めされたダルタニャンだったが、大急ぎで宮廷へ戻ることに。 |
34 |
夜の十時から |
その夜、国王はコルベールと翌日のオランダ・スペイン両大使との謁見に関する打合せをしていた。コルベールはフーケがルイズに恋していると告げ口する。 |
35 |
大使たち |
翌朝、ルイズと仲直りしようと出かけた国王は彼女が行方不明になったのを知る。手がかりが見つからず、仕方なく大使の謁見を始めた国王に聞こえるよう、ダルタニャンはルイズの消息をそれとなく伝える。 |
36 |
シャイヨ |
強引に謁見を終えて、国王はシャイヨの修道院へ急行すると、ルイズに再度愛を誓い、宮廷へ連れ戻すことに成功する。 |
37 |
王弟妃の館 |
国王は王弟妃にルイズの罷免を撤回するよう直談判に行くが、王弟妃は頑と承諾せず、ついに泣いて懇願し、やっとのことでルイズを呼び戻す協定が結べた。 |
38 |
ラ・ヴァリエール嬢のハンカチ |
ルイズの地位は戻ったものの、王弟妃は国王とルイズが二人きりにならないよう画策する。王弟妃の意地悪で国王の手紙を受け取り損ねたルイズのもとにモンタレーと結託するマリコルヌが手紙を届け、国王の信頼が急上昇する。 |
39 |
庭師、梯子 |
王弟妃は彼女の続き部屋にルイズとモンタレーを住ませた。国王のために梯子をかけたマリコルヌは衛兵に見つかり、王弟の館への出入り禁止となってしまう。彼は、モンタレーとルイズに愁嘆場を演じさせて、王弟妃の部屋から遠ざけられるように企てる。 |
40 |
指物細工、および、階段を通り抜ける方法の詳細について |
王弟妃の部屋から遠ざけられたルイズは、厳重に監視された屋根裏部屋に閉じ込められた。一方、マリコルヌは、ルイズの部屋の様子を調べたり、サン・テーニャンにギーシュの空き部屋を買収するよう勧め、国王をルイズに会わせるための企みに奔走する。 |
41 |
松明をかかげての散策 |
サン・テーニャンは、国王にこの企てを打ち明け、工事中、宮廷の人びとを引き連れて、散策に出かけるよう勧める。国王はサン・ジェルマンへ散策に出かけ、一晩を過ごすことを決める。 |
42 |
幽霊 |
ルイズは国王の突然の来訪で階下のサン・テーニャンの部屋と階段で繋がったことを知ったが、立会い人が無ければ会うことができないと、来訪を拒む。モンタレーは、王弟妃がイギリスのラウルへ手紙を書いたことを知らせに来る。 |
43 |
肖像 |
国王はルイズの肖像画を描かせる口実で、彼女を階下へ下ろすが次第に不機嫌になる。相談をうけたマリコルヌは、サン・テーニャンに約束の時間に遅れて国王とルイズを二人きりにしてやるように忠告する。 |
44 |
ハンプトン |
ロンドンの宮廷では、ラウルは二通の手紙を受け取り、一層不安を掻き立てられていたが、英国王から帰国の許可は出なかった。メアリー・グラフトン嬢は、ラウルに想いを寄せていたが、ルイズへの愛情を変えられないのを悟る。 |
45 |
王弟妃の使者 |
ロンドンには王弟妃の手紙が届き、英国王は、ラウルの帰国を認め、彼は大急ぎでフランスへ向かう。 |
46 |
サン・テーニャン、マリコルヌの忠告に従う |
密会を重ねる国王とルイズは、マリコルヌの計らいによって次第に増えてゆく二人きりの時間を楽しんでいた。そして遂に二人が結ばれた日、帰国したラウルがルイズの部屋に到着し、国王と一緒の婚約者を目撃してしまう。 |
47 |
二人の旧友 |
アラミスの居場所を突き止めたシュヴルーズ夫人は、領地を取り戻すための資金援助を依頼し、フーケの不正の証拠となる手紙を入手したことを匂わすが、アラミスに買い取りを拒否され、交渉は物別れに終わる。 |
<©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部 2006/文:NO.19いせざきるい>
<背景:フォンテーヌブローの森で雨宿りするルイ14世とルイズ/ A.de Neuville(1835-1885) >