タイトル |
あらすじ |
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1 |
コルベール、 |
コルベールはマザラン枢機卿の死後、彼から託された秘密資金をルイ十四世に献上する。 |
2 |
ルイ十四世の |
ルイ十四世は、コルベールの助言により、自ら国務を始めるが、フーケ財務卿の謀反疑惑が浮上する。国王の右腕となるべき人物として、銃士を退いたダルタニャンに白羽の矢が立つ。 |
3 |
熱情 |
イギリスから戻ったアトスは、久しぶりにラウルと再会し、近況を伝え合うが、会うことを禁じたはずのルイズにラウルがいまだ愛情を持ち続けているのを知り、珍しく口論になってしまう。 |
4 |
ダルタニャンの |
ラウルはグレーヴ広場に買った家を視察中のダルタニャンに会うが、ルイ十四世への批判を聞かされる羽目に。そんなとき、当の国王が彼を捜しているという知らせが届く。 |
5 |
国王 |
ラウルの説得でいやいやながら王宮に伺候したダルタニャンは、国王の強い希望で軍務へ復帰し、ベル・イールにあるフーケ財務卿の所領偵察を命じられる。 |
6 |
フーケの邸宅 |
ベリエール侯爵夫人は、フーケの隠し部屋を訪れ、財務監督官となったコルベールが、フーケの腹心リョードとデムリを死刑にする企みを持っていることを知らせる。 |
7 |
フーケ司祭 |
仕事部屋に戻ったフーケにリョードとデムリが逮捕されたとの報が入る。二人を助けるために出かけようとした矢先、弟のフーケ司祭が金の無心にやってきた。 |
8 |
ラ・フォンテーヌのぶどう酒 |
グレーヴ広場へ到着したフーケたちは、リョードとデムリの死刑が国王に了承されたことを知る。一方、フーケの給仕頭ヴァテルは、気負わない酒を好む賓客のラ・フォンテーヌらのために居酒屋のぶどう酒を仕入れに来て、主人と鉢合わせする。 |
9 |
サン・マンデの |
サン・マンデの夜会に戻ってきたフーケは、ペリッソンらに事態を説明、二人を助け出すために刑務所長を買収する手はずを整える。 |
10 |
快楽主義者 |
夜会が進む中、刑務所長に会うことが叶わなかったペリッソンが戻ってきた。思いがけない事態の悪化を受け、ついにフーケ自ら動くことに。 |
11 |
十五分 |
刑務所長に会いにゆく途中でベリエール夫人のもとに立ち寄ったフーケは、そこでコルベールの恋人ヴァネル夫人とすれ違う。フーケが刑務所に到着した時、囚人はヴァンセンヌに移送されたところだった。 |
12 |
戦闘計画 |
最後の手段として、フーケは弟の司祭が率いる荒くれ者を使って、囚人を奪取しようと計画を練る。 |
13 |
『聖母像の |
ラウルとグレーヴ広場の居酒屋へ家賃を取りに来たダルタニャンは、広場の公開処刑のため大忙しの店主を待つ間に、周囲にいる男たちの異様な雰囲気を感じ取る。 |
14 |
コルベール |
広場では何者かの扇動によって、囚人を火あぶりにしようとする民衆の暴動が起きる。持ち家に放火されそうになったダルタニャンは、あわてて防戦。見事暴動を鎮め、火あぶりを免れた囚人たちは絞首刑に。 |
15 |
デムリの |
二人の友人を失ったフーケ陣営は苦悩を深める。そのとき、ダルタニャンが給料の支払いを受けるためフーケ邸を訪問。グレーヴ広場でのダルタニャンの働きを知ったフーケは、亡きデムリのダイヤモンドを贈り、味方につけようとする。 |
16 |
ダルタニャンの |
国王のいいつけどおり、次にコルベールのもとを訪れたダルタニャンは、広場の一件の顛末とフーケの意図を知るが、コルベールに、先にフーケから支給された先払い金の違法性まで指摘され、証拠書類を力ずくで取り戻すと喧嘩別れする。 |
17 |
情と智の哲学 |
プランシェの家に泊まり、早起きしたダルタニャンは、フーケに領収書を返送すると、状況を分析しつつ旅立った。 |
18 |
旅 |
ダルタニャンは、広場の一件の首謀者と知りながら、フーケに情けをかけたことを反省、武人として国王に仕える誓いも新たにフーケの所領のあるブルターニュ地方へ変装して足を踏み入れる。 |
19 |
ダルタニャン、 |
聞き込みの相手として選んだ男は、印刷器具を持ち歩く詩人で、謎の金持ち旅行者と共に、ベル・イールへ向かっていった。 |
20 |
ダルタニャン、 |
海岸線沿いに調査を続けたダルタニャンは、べル・イールへ仕事に出かける漁師たちと同行することに。 |
21 |
ダルタニャン、 |
島へ上陸すると、音信不通だったポルトスが工事の主任技師を勤めていた。一方、ポルトスも親友に気づいたようで、ダルタニャンは友達に会いに来たというもっともらしい口実で、怪しまれないように振舞う。 |
22 |
ダルタニャン、 |
ポルトスの話から、要塞工事の真の指揮者がヴァンヌの司教となったアラミスだと感づいたダルタニャンは、ポルトスとともにアラミスに会いにゆくことに。 |
23 |
ヴァンヌの |
ヴァンヌに着いたダルタニャンたちは、聖体行列に遭遇する。行列の主役を務める司教のアラミスは、ダルタニャンに気づき、驚きを隠しつつ祝福を与える。 |
24 |
ヴァンヌの |
司教邸でアラミスに再会したダルタニャンは、旧友三人で夜遅くまで語り明かす。高いびきをかくポルトスを尻目に、アラミスとダルタニャンは注意深くお互いの腹を探り合う。 |
25 |
ポルトス、 |
その夜アラミスは、ポルトスを叩き起こし、フーケの手紙を託しパリへ向かわせる。翌日ダルタニャンが騙されたことに気づいたときは、アラミスさえもパリに発った後だった。 |
26 |
ダルタニャンは |
サン・マンデに到着したアラミスは、フーケに大至急国王にベル・イールの要塞を献上するよう助言する。 |
27 |
フーケ、 |
フーケは国王に要塞の献上を申し出、王弟と英王女の結婚資金も惜しげもなく拠出することも約束。コルベールに一矢報いる。 |
28 |
ダルタニャン、 |
フーケより一足遅れで到着したダルタニャンは、国王が要塞の地図を入手していることにへそを曲げかけるが、約束どおり銃士隊長に任命され、ラウルを国王直属の臣下にするとの申し出に機嫌を直す。 |
29 |
恋人と女主人 |
オルレアン公ガストンが死んだブロワ城内では、近々パリへ行く予定のマリコルヌが恋人モンタレー嬢のために入手した辞令を渡していた。 |
30 |
物語の |
マリコルヌとの逢引をサン・レミ夫人に見咎められたモンタレーは、王弟妃付き侍女の辞令を手にいれたことを明かす。そして夫人の娘ルイズの辞令も入手するよう、マリコルヌに頼み込む。 |
31 |
マリコルヌと |
オルレアンの町長の息子マリコルヌは、王弟殿下のお気に入りギーシュ伯爵の幼友達マニカンへの資金援助によって、辞令を手に入れていた。 |
32 |
マニカンと |
マニカンは服を売り払って外出できないため、ギーシュ宛にルイズとマリコルヌの辞令を依頼する書類に署名し、マリコルヌに渡す。 |
33 |
グラモン邸の |
マリコルヌはパリのギーシュ伯爵を訪ね、辞令入手を願い出る。マリコルヌに好感を持ったギーシュは承知する。 |
34 |
アンリエット |
初めて顔を合わせたラウルとワルドの議論は、激しく対立する。ギーシュは挨拶に訪れた王弟殿下の部屋で、王弟妃となるアンリエット妃の肖像画を見せてもらい、一目ぼれしてしまう。 |
35 |
ル・アーヴル |
王弟の代理としてアンリエット妃を迎えにラウルやワルド、マリコルヌと共にル・アーヴルに向かったギーシュ伯爵は、現地でマニカンと合流し、イギリス側の使者バッキンガム公爵がアンリエット妃に執着していることを知る。 |
36 |
海上にて |
アンリエット妃の乗った軍艦は、強風と大波のため、フランスに上陸できずにいた。ギーシュとラウルは、小船に乗り込み、いち早く軍艦へ挨拶に訪れ、アンリエットに好ましい印象を与える。 |
37 |
天幕 |
アンリエット妃のフランス上陸にあたり、市庁舎の一帯をすべて借り切ったつもりだったバッキンガム公爵は、一角にギーシュらがしつらえた天幕を見て、激怒するが、ラウルの説得により、事なきを得るのだった。 |
38 |
夜 |
アンリエット妃に想いを寄せるのが、バッキンガム公爵のみならず、ギーシュ伯爵もなのだと気づいたラウルは、ギーシュに友達として助言する。 |
39 |
ル・アーヴル |
パリに向かうアンリエット妃の一行には、バッキンガム公爵も同行、恋敵ギーシュとバッキンガムの間に入り、気を遣うラウルであったが、ワルドは火に油を注ぐ始末で、遂にはラウルも剣を抜く羽目に。 |
40 |
シュヴァリエ・ |
アンリエット妃一行は無事パリに到着した。ラウルはマリコルヌの訪問を受け、ルイズがパリにいることを知る。二人はモンタレーが手紙で示した新王宮のご成婚式に向かう。 |
41 |
モンタレー嬢の |
王弟のご成婚式でモンタレーとルイズが王弟妃の侍女になったことを知ったラウルは、ルイズに結婚を申し込み、同意をもらう。 |
42 |
アトスの同意 |
ラウルは、意を決して、ブロワのラ・フェール伯爵にルイズとの結婚を願い出る。伯爵は直接国王に結婚許可をもらうため、パリへ向かう。 |
43 |
王弟殿下、 |
王弟フィリップは、妻のアンリエット妃とバッキンガム公爵の仲を疑い、太后に相談する。 |
44 |
永遠の別れ |
太后は、バッキンガム公爵に若き日の自分の思い出を重ねながらも、イギリスへ即刻帰るように説得する。 |
45 |
ルイ十四世 |
ラ・フェール伯爵は、ラウルの結婚を国王に願い出るが、伯爵の不安を知った国王は許可を保留した。落胆するラウルのところへ、ギーシュとバッキンガムがらそれぞれ火急の使者が。 |
<©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部
2004/文:NO.19いせざきるい>
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<背景:グレーヴ広場の暴動を鎮めるダルタニャンとラウル/A.de Neuville(1835-1885)>