「妖婦ミレディーの秘密」コメント集

「ダルタニャン物語」第二巻についてのファンの声を集めました。専用ボードに書き込んでくださった皆様のご協力ありがとうございました。


●もるえの友達/登場人物紹介/99年1月14日<木>23時29分

初めて書き込みさせていただきます。
ええっと、三銃士はまだ2巻までしか読んでないんですけど。講談社文庫で持ってるんですが、登場人物紹介が巻頭にあって、そこにアトスとミレディの関係が明白に書かれているので「そうなんだー」と思いながら読んでると、必死で隠しているようなアトスが何か可哀相でした・・・
それにしてもいくら顔がわからないとはいえ声でダルタニャンだと気がつきそうなものですが、その辺がミレディのお茶目なところというか、かわいいなーと思いました。当時の価値観とかからすると、ミレディが罪人だったことを隠していたのはすごく悪いことなのかもしれないですが、そんぐらいで殺そうとするなよアトス!!
初めはアトスが一番好きだったけど今はアラミスが一番ですー。以上!


●なつみ/シャンベルタン/99年1月12日<火>18時44分

以前パリに言ったときに飲みました。時間がたつにつれて味がかなり変わる、通好みのワインだなと思った記憶があります。
アトスが好きだったお酒なんですね。もう少し心して飲めば良かったです。


●いせざきるい/99年1月08日<金>20時22分

今は、ストーリー紹介作成のために本を読み直しているところです。毎回新たな発見がありますが、今回はミレディーが日一日とフェルトンを篭絡してゆく様子が印象的でした。讃美歌を歌うミレディーって映像で見てみたいなあ・・・


●はたぼう(No288)/私も締め切りに間に合わなかったです^^;/99年1月08日<金>14時53分

印象に残っているキャラはケティです。彼女ってすごくいい娘だと思うんです。(まあ、ミレディとの対比のためにべた賞めされてる感じもありますが)デュマは所詮脇キャラ程度の扱いしかしてない気がしてさみしい限りです。別れのシーンで「一生お慕いします」と言うケティに対してダルタニャンが「それはないな」と思うところ、現実的と言うか、なんかしみじみしてしまいました。^^;
ミレディの処刑に関しては仕方ないかなと思います。
ただ、読者の立場としては、彼女が生きていてくれれば「ダルタニャン物語」のエピソードがもっと増えたのではないかと思えて残念です。


●珠杉桂(NO.263)/会員〆切に間に合わなかったので/99年1月03日<日>11時09分

名シーンといえば、サン・ジェルヴェの食事のシーン。その他ではリシュリューと三銃士がばったり遭遇して「所属は」「近衛銃士」「では護衛を頼む」のシーンとか、(細かいけど、なんかセリフが好き)そのすぐ後のミレディーと、アトスの再会シーン、「毒蛇め、牙は抜いたからかみたければ噛むがいい」のくだり等。
印象に残っているキャラは、アトスとミレディ。
処刑は、コンスタンスを殺されたダルにとっては当然だけどアトスがドサクサにまぎれてもういちど処刑しようとするのは…。一度処刑してるんだし…。じゃあ止めれば良かったかといえばそうでもないけど。
今、2巻手元にないので(どこいった〜!)セリフとか適当です。雄馬助様の書かれている42章も確認したい。シャンベルタンって、ナポレオンの好きなお酒ですよね。


●雄馬助/アンジューの酒に注目/98年12月26日<土>21時52分

泊さんのワインの話題に続きそうなのでこちらに書きます。
このサン・ジェルヴェ堡塁での食事では「酒のことにはうるさい」アトスが宿の亭主にごまかされたアンジューの酒をしぶしぶ飲みますが、皆さんがご存知のように、その少し前の第42章でミレディーが仕組んでダルタニャンに送り付けてきたのも毒入りのアンジュー・ワイン12本でしたね。これもあやうく間一髪のところで…
《『三銃士』におけるワインの銘柄とワイン評について》というテーマも論文に使えるかも、というのは冗談です。アトスはどちらかというとシャンパーニュ地方産のワイン(これはシャンパンではなくて多分そのベースになる酒でしょうか)やブルゴーニュの銘酒シャンベルタンのほうがお好みのようですね。(42章参照)


●倉橋 楓/ミレディーのダンナ。/98年12月25日<金>01時52分

ミレディーは三回結婚してるとのことですが、最初がアトス、次が熱心な清教徒の老人、3人目は謎の人と。(解釈違ったらごめんなさい)
ウィンター卿の弟は、イギリスで結婚したから数に入ってないみたいですね。ああ、イマイチわからない…ので確認してみました。
第二部は良くも悪くもダルが主役でアトスはいいこと言う役って気がしました。


●K.Nakayama/私もアトス、好きです。/98年12月24日<木>12時17分

「三銃士」のアトスって本当にかっこいいですね。
あんまり関係ないですが、私は地味だけれど、ダルタニャンたちが戦争に行くためにお金の工面をしている場面が好きです。そういう所がきっちり書いてあるからダルタニャンたちがとても生き生きしていると思うんです。それにどうやってそのお金を作り出すかで4人の性格がしっかり出てきますし。一番面白いのはポルトスではないかと思います。あの黄色い馬の再登場シーンも含めて、コクナール夫妻とのやり取りとか、食事を一緒にする場面とか、おかしくておかしくて笑ってしまいます。その他、アラミスは例の恋人から立派な馬までもらうし、アトスとダルタニャンは、ミレディーから手に入れた、もともとはアトスのものだった指輪をお金に替えているし、それぞれのやり方で必要なお金を手に入れています。これ以外の場面でも、とにかく、お金のことで悩んだり喜んだりする4人に親近感を感じます。


●夏葉/アトスとミレディの再会シーンが好き。/98年12月22日<火>20時59分

私が二巻で印象に残っているのは、「アトスとミレディのご対面シーン」かな。でも実際にはそのちょっと前の 三銃士がリシュリューと出会ってお供するあたりからのくだりが好きです。アラミスとポルトスが リシュリューを待っている間サイコロ(か何か)をしようと提案するのだけどアトスだけは参加しないで暖炉(か何か)の側に行ったら、煙突を伝って2階の声が聞こえてくる。アトスはその声を聞いて「この声は・・・」と気づくんですよね。アトスが、現在リシュリューのスパイでありダルタニャンの命をねらっている女とかつて自分を悪夢へ導いた女とが 同一人物だったということを、はっきり悟った瞬間!!何度読んでもゾクゾクします。


●泊 みなと/素敵なアトス/98年12月20日<日>00時42分

いせざきさんとだぶってしまいますが、私も2巻で印象的なのはサン・ジェルヴェの朝食シーンです。肉にぶどう酒にシャンパン(宿屋の主人がいれたのがアンジューだったので、アトスはおかんむりでしたが)と、銃士達の食欲に驚いたものです。
この場面は映像化・アニメ化されたのは少ないと思うのですが…。コミック「風のダルタニヤン」で見事に漫画化されていましたね。ダルタニヤンファンの私が、アトスにクラクラ、浮気(?)してしまった名シーンです。


●いせざきるい/「ダル物」2巻はアダルトな魅力全開!?/98年12月15日<火>21時44分

ミレディはイギリスでの彼女の偽名だと思いますが、ウィンター卿の弟と結婚したいきさつについては、謎の部分が多いですよね。(もともとアトスとの破局後の彼女の行動自体、いろんなパターンが考えられて創作意欲をくすぐるなあ...)
そもそもこの巻は、ダルタニャンの実に人間くさくいミレディとの一件にしてもアトスの過去にしても、アダルトな魅力全開で、児童向けの翻訳で教育上の配慮か省略されることが多く、広く知られていないのがちょっと不満。


●K,Nakayama/彼女の名前/98年12月10日<木>10時58分

あの、非常に基本的な事なのかもしれませんが、ミレディというのは彼女(本名はシャルロットでしたっけ?アンヌでしたっけ?)のイギリス人としての名前ですか?そもそもミレディはフランス人としてウィンター卿の弟さんと結婚したのでしょうか、それともイギリス人として結婚したのでしょうか。フランス人として名乗っているなら本当はミラディなのかな、と思います。でも私の乏しい経験から見るとdyというつづりは英語っぽいと思うのですが。どうなのでしょう?


●雄馬助/Milady か、それとも Miladyか?/98年12月07日<月>20時28分

Miladyを、(1)ミレディにするか、(2)ミラディなのかは、表音が主体の日本語では意見が分かれるところで、日本の仏文学会では論争となっているかもしれません。
語源的には英語読み(1)、フランスで通用しやすいのは仏語読み(2)でしょう。用例を挙げれば、今いちばん入手しやすい岩波文庫版(あの一件も載っている大人用)や福音館版(子供用)では(1)で、この倶楽部でも(1)を使っています。それに対して、清水書院のデュマ解説書(辻・稲葉著)+なおちゃん様では(2)となっています。きっとフランス人にきいてみても、たぶん両説どちらでもアリ、でしょうね。
(ちょっと脱線すると、パリに旅行した友人がマクドナルドに行って "MacBacon" を頼んだら「マック・バコンですね」と確かめられたとか..)


●じゅんいち/お許しください/98年12月07日<月>17時30分

初めて発言します。横から口を出すようですみません。
一般論として、男は意中の女性の笑顔を見るためなら、あるいは笑い声を聞くためなら、どんなことでもしてあげなくちゃ、という義務感にとらわれてしまうものなのかもしれません。(あとで後ろめたい思いもする場合も?)
「ダルタニャン様、あなたが平気であんなことなさるなんて、わたし見損なったわ!」と、(ガツンと)言ってみたいお気持はわかります。けれども、もし突然タイムスリップして、目の前に銃士姿のガブ様がいたとしたら、…《何とか郡の橋》の思い出のように大切に胸の中にしまっておくのかも。(もちろんジェレ様でも、れお様でもいいんですけど…)


●Minette/同感・・・/98年12月06日<日>22時01分

子供の頃はただひたすらダルダニャンって素敵・・・と思っていた私ですが、大人になって読みかえしてみると、彼ってば結構極悪非道!?女性に対しては割に冷たいですね。コンスタンスが死んじゃったとき思わず気絶しちゃうところは可愛いですが、ケティの恋心を利用したり、ミレディーを騙して関係もつなんて結構ワルです。中年になって結婚もせず下宿の女将を愛人にしているのも・・・わ、私のヒーローがー・・・って感じ。だから私、たった一人の女性を生涯ひそかに愛しつづける「仮面の男」のダルタニャンに惚れちゃったのかもしれませんね・・・。


●なおちゃん/妖婦もそうだけどダルだって・・・/98年12月04日<金>19時05分

ののさんに同感です。コンスタンスを頭で愛していて、ミラディを身体で愛してるだってえ?! なのに、なんでケティまでえ?! と読んでいて思いました。こんな奴、とんでもない奴だ。フランス人だから?男で、まだ20才そこそこだから?当時はこういうモラルだったの? ミラディの魅力(魔力)はもちろんわかるけど、コンスタンスとケティは普通の女性だと思うんだけど。 その辺のところ、私としては男性に聞いてみたいんですけど。


●もるえ/妖婦は色っぽいよ/98年12月04日<金>14時12分

ののさん同様、読んでて、ダルタニャンすげえ〜〜!!としかいいようがないというか、もしくはミレディーがかまわずやっちゃうっていう性格あたりが……お国柄なのかなぁとも思うけど。やはり妖婦は色っぽい!
基本的にはアトスとの過去の出来事やら、再会しちゃったり、フェルトンを騙しちゃうあたりが読んでて面白いかなと思うけど。
ダルに騙されて一晩。納得済みで、一晩。いやぁ〜ん!そんな事していいのかぁ〜ん!?ということで。
関係ないけどハードカバーのダル物全巻セット買って、レスター版三銃士のBGMのCD買えて幸せいっぱいの非会員でした。


●雄馬助/弱き者の名は男なり/98年12月03日<木>19時52分

遊びに来たついでにこちらにもお邪魔します。
妖艶な女性の魅力については、男のほうがその怖さを(身をもって)知らされるので、女性の会員よりも発言しやすいかもしれません。
ミレディの断罪に至るまでの長丁場は、作者デュマの思い入れの深さ、多分実生活で(何人かの)女性と関係を断ち切るときの心境もこうだったかと思わせるところがあります。つまり、死刑を前にしてお情けをすがる彼女に対して、一対一では「めげそうになる」ダルタニャンの姿です。アトスも歯を必死で食いしばって,,,,,
" I must die!" (私、死ぬんだわ)と観念する彼女の姿は壮絶そのもので、息を呑んで一気に読んでしまいますが、後味の悪さは仕方ないとしても、やはりデュマの筆力のすばらしさに感服するほかありません。


●ののさん/妖婦は色っぽい!/98年12月01日<火>12時08分

今、てもとに「ダルタニャン物語」がないので、本当に第2巻だったか自信がないのですが、私が印象に残っているのは「アトスとミレディーのご対面」と「結局、暗闇の中でミレディーとHしてしまうダルタニャン」ですね。
初読が小学校6年で、当時Hするという意味を全く知らなかった私ですが、いつしかその意味を知り、ミレディーはもちろんケティまでやっちゃうなんて、ダルタニャン許すまじ!!と思ったものでした。あやかりたいなあ・・・。


●NOZ/初めまして!/98年11月17日<火>13時21分

初めまして。映画「仮面の男」を見て以来、すっかり三銃士にはまってしまい、「ダルタニャン物語」を最近読み始めました。まだ2巻の途中です。
インターネットで、三銃士のホームページを見つけて、なんかうれしくなって立ち寄ってみました。果たしてここに書き込んで良かったのか・・甚だ疑問ですが。全然特集と関係のないことでごめんなさい。今度は2巻を読み終わってから、また来ます。


●いせざきるい/98年11月16日<月>12時29分

私のイチ押しシーンは、やはり「サン・ジェルヴェの朝食」ですね。バッキンガム暗殺にからむミレディーの陰謀を阻止すべき密談をするため、戦場の最前線で朝食をとるという奇想天外な賭けをして、リシュリューの密偵の目を欺いたのみならず、フランス軍の英雄として帰還するというオマケまでついてしまったという、四人の豪胆さに脱帽!!(四銃士たちに銃弾が一発も当たらなかった、という「仮面の男」でのエピソードは、これがルーツに違いない!)レスター版映画「四銃士」でも、この名シーンがオシャレでコミカルに描かれてました。


「ダルタニャン物語」情報INDEX

<背景/ダルタニャンに襲いかかるミレディー(Maurice Leloir挿画)>
©三銃士ファンクラブ銃士倶楽部>